ARTIST OF THE MONTH

2017.06.24 Saturday


ARTIST OF THE MONTH

7月のアーティスト│ 長谷川洋子




2017年7月のアーティストは、イラストレーターの長谷川洋子氏です。フランスのアンティークレースやスパンコール、京都の大正着物の生地など様々な素材に加え、アクリルガッシュやマニキュアなどもミックスした独特なコラージュ技法で知られる長谷川氏。バレリーナやお城、遊園地や星座など、女性たちが憧れる夢物語のワンシーンを、汲めども尽きぬ構想力によって次々と絵に仕上げていきます。アンティーク素材だけが持ちうる希少なテクスチュアと輝き、もしくは画材の色とニュアンス、いずれかひとつだけでは成立しないのが彼女の絵の特徴であり、各素材への愛があってこそ、洋の東西と時代を超えた素材同士の奇跡的コラボレーションを仕掛けうるのです。ビジュー感に満ちたリッチで華やかな実画面へ結実させているその画法は、平面上にクチュールドレスを紡ぐような作法とでも例えられるでしょう。


特にそれらの絵はファッションや美容系のクライアントと親和性が高く、2010年にはイヴ・サンローラン・ボーテに日本人作家として初めて起用され、限定商品のパッケージを手がけたことで大きな話題に。百貨店、コスメブランドのポスターなど記憶に残るビジュアルワークも多数制作してきました。2014年には半年間、欧州を旅して素材と資料を収集。クリエイターとしての成長を果たし、いっそう活躍の場を広げています。


2016年の個展「金色のノクターン」では大小の額装原画、約60点を展示したほか、ビンテージの一輪挿しや戦前の和食器など、こだわったアイテムにフランスの特殊画材で絵を施したグラスペイント作品を発表し、大好評を得ました。さらに、田辺聖子、高殿円、角田光代、山本文緒、林真理子、加藤千恵など人気女流作家たちの書籍装画を手がけ続けています。GALLERY SPEAK FORでは、彼女の創作世界の安定性と、他の追随を許さない技法の優位性に大きな可能性を確信し、「ARTIST OF THE MONTH」として選定。近作から自薦の額装コラージュ作品を中心に、当サイトにて紹介・販売いたします。



長谷川洋子 イラストレーター


素材の希少性や品質にこだわったコラージュ技法。
ビジュー感に満ちたリッチで華やかな描画世界。


静岡市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科を卒業後、アパレル企業勤務を経て2006年よりフリーランスのイラストレーターとして活動を開始。「SPUR」「VOCE」「日経WOMAN」などの雑誌や書籍、広告、カタログ、商品パッケージなどを多数手がける。装画を担当したおもな書籍に「Tanabe Seiko Collection1〜8」(田辺聖子著、ポプラ社)、「カーリー」シリーズ(高殿円著、講談社)など。TIS公募での連続入選(第6、7、8回)の他、第1回「イラストノート」ノート展大賞など受賞多数。最近の個展に「金色のノクターン」(2016年、GALLERY SPEAK FOR)。


http://www.haseyoko.com/


長谷川洋子さんの作品一覧は、こちら
http://www.galleryspeakfor.com/?mode=grp&gid=1636789&sort=n


「金色のノクターン」展については、こちら
http://blog.galleryspeakfor.com/?eid=693



ARTIST OF THE MONTH

2017.05.21 Sunday


ARTIST OF THE MONTH

6月のアーティスト│伊島 薫・伊島薫太朗




2017年6月のアーティストは、伊島薫氏と伊島薫太朗氏のふたりです。’80年代からフォトグラファーとして活動を開始し、とりわけミュージシャンのポートレートやCDジャケットで知られ、またファッション写真や広告写真を多数手がけてきた伊島薫氏。’94年には、実験的なファッション誌「Zyappu」(ジャップ)を創刊して、編集の異才を発揮しつつ後のクリエイティブ界に多くの才能を輩出しました。「最後に見た風景 - Landscapes with a Corpse」「あなたは美しい」などの有名作品は欧米各地の個展でも紹介され、高い評価を得ています。一方、伊島薫太朗氏は、ファッションを学びながら同時に写真作品も制作するようになった新鋭アーティスト。伊島薫氏を父に持ちながら師弟関係は全くなく、独学で写真を学び作品を創り続けてきました。


蚊やハエ、アブなど身の回りに現れては一瞬のうちに殺された虫たちを、デジタルコンパクトカメラの顕微鏡モードで丁寧に見つめ葬る伊島薫氏の「虫螻」(むしけら)。そして花弁が落ちていく瞬間のはかない造形美を丹念に追い続けた伊島薫太朗氏の「落花」(らっか)。この父子それぞれのシリーズを初めてあわせて紹介する二人展が、6月に開催されることになりました。モチーフは異なりながらも、生命へ向けられたユニークなコンセプトと、写真でしか表現しえないアプローチで瞬間美に迫り形にするセンスには、不思議なほどに濃い共通性が感じられます。


GALLERY SPEAK FORでは、今こそ着目したいこの父子にフォーカスをあて、「ARTIST OF THE MONTH」として選定することにいたしました。写真展に合わせて2冊同時に刊行される写真集を、当サイトにて販売いたします。



伊島 薫 アーティスト


「最後に見た風景」「あなたは美しい」など、数々の問題作。
欧米各地でも、そのユニークな創作性に高い評価。


1954年、京都府生まれ。’80年代からフォトグラファーとして活動を開始。ミュージシャンのCDジャケットやポートレート撮影、ファッション誌、広告写真を数多く手がける一方、’94年に実験的なファッション誌「Zyappu」を創刊し自ら編集長に。代表的な作品シリーズに「最後に見た風景 - Landscapes with a Corpse」、「あなたは美しい」など。欧米各地でも個展を開催し高い評価を得ている。最近の個展に「あなたは美しい」(2017年、京都場)。


伊島 薫・伊島薫太朗「二人展」については、こちら
http://blog.galleryspeakfor.com/?eid=744


伊島 薫さんの写真集は、こちら
http://www.galleryspeakfor.com/?pid=118139964




伊島薫太朗 アーティスト


ファッションとアートをシームレスにつなぎ合わせる美意識。
いよいよ表舞台に登場する新鋭。


1988年、東京都生まれ。エスモード東京校、ここのがっこう、英国などでファッションデザインを学ぶ。写真は13歳から撮り始め、独学で習得。2005年より作品制作を開始した。


伊島薫太朗さんの写真集は、こちら
http://www.galleryspeakfor.com/?pid=118140006



NEWS

2017.05.08 Monday

展覧会開催のご案内


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伊島 薫・伊島薫太朗

二人展


2017年6月2日(金)- 14日(水)12:00-19:00 最終日のみ18:00まで


蚊やハエ、アブなど、伊島薫氏の身の回りに現れては一瞬のうちに殺された虫たち。それらを、リングライトを装着したデジタルコンパクトカメラの顕微鏡モードで凝視し撮影したシリーズが「虫螻」(むしけら)です。彼自身の生活日記やドキュメンタリーのようでもあり、また、死体にハイブランドの服を着せる「最後に見た風景」シリーズと、人体のありのままに迫る高精細スキャン「あなたは美しい」の延長線上にある作品とも捉えられるでしょう。


一方、伊島薫太朗氏の「落花」(らっか)は、花弁が落ちていく瞬間の造形美をカメラで丹念に追い続けたシリーズです。シンプルな構想でありながら、花のカラーグラデーション、落ちていく空気感と偶然に得られる光彩、シャッタースピードなどを絶妙にカクテルして描かれ、生命とエロスを謳う抽象画のようでもあり、また見ているうちに、花弁を振り落とす彼固有の身体性や視線にシンクロできそうな、実験的な作品になっています。


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上 : 虫螻 下 : 落花


本展は、この父子による初めての二人展です。二者に師弟関係はなく、薫太朗氏は独学で写真を学び、「落花」シリーズを撮りためてきました。父子それぞれ、モチーフは異なりながらも、生命へ向けられたユニークなコンセプトと、写真でしか表現しえないアプローチで瞬間美に迫り形にするセンスには強い共通性が感じられます。そこで今回、これらのシリーズを初めて発表する機会を同時に設けることとなりました。本展のために制作される額装プリント、約30点ずつを展示・販売いたします。また、同名写真集も刊行され、会場にて先行発売いたします。


会場:AL
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-7-17
※旧「GALLERY SPEAK FOR」ではありませんので、ご注意ください。
TEL 03-5722-9799
http://www.al-tokyo.jp


【ギャラリートーク開催】
2017年6月8日(木)18:00〜18:30 入場無料
作品解説=伊島薫、伊島薫太朗 ゲスト=浜崎貴司(ミュージシャン)


【写真集刊行】
伊島薫「虫螻」 / 伊島薫太朗「落花」 いずれもA5判64ページ 予価各2,000円(税抜)
2017年6月上旬に2冊同時発売予定。会場にて先行販売



伊島 薫(いじまかおる)アーティスト


1954年、京都府生まれ。’80年代からフォトグラファーとして活動を開始。ミュージシャンのCDジャケットやポートレート撮影、ファッション誌、広告写真を数多く手がける一方、’94年に実験的なファッション誌「Zyappu」を創刊し自ら編集長に。代表的な作品シリーズに「最後に見た風景 - Landscapes with a Corpse」、「あなたは美しい」など。欧米各地でも個展を開催し高い評価を得ている。最近の個展に「あなたは美しい」(2017年、京都場)。


伊島薫太朗(いじまくんたろう)アーティスト


1988年、東京都生まれ。エスモード東京校、ここのがっこう、英国などでファッションデザインを学ぶ。写真は13歳から撮り始め、独学で習得。2005年より作品制作を開始。



※展示作品は全て販売いたします。
※会場の都合により祝花などは固くお断りいたします。
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
※最終日のみ18時までとなりますのでご注意ください。



施設の都合上、祝花の類いを一切お断りいたします。また、作品購入こそ創作活動への最良の支援になるという観点から、祝花や差し入れに代えて、作品のご購入をお勧めしています。1万円以内で買える作品やオリジナルアイテムもたくさんございますので、ぜひご購入を通じてアーティストへ祝意と励ましをいただきますようお願いいたします。領収書はその場で発行できます。また、購入票によってご芳名とご厚意はアーティストへきちんとお知らせいたします。
ARTIST OF THE MONTH

2017.04.20 Thursday


ARTIST OF THE MONTH

5月のアーティスト│越後しの




2017年5月のアーティストは、アーティストの越後しの氏です。人物と動物、または人形などが絡み合う不思議な絵の世界。大音量でこちら側にアピールしてくるような話法ではありません。静かに、想いが伝わりますように、と祈っているような絵は、日常のなかで彼女の心を通り過ぎた、小さな感情の起伏を描くという点で、自画像のようだと紹介されています。現実と奇妙に紐付いたリアルなしぐさや構図であり、SF的ではありませんが、登場人物たちの、どこかユーモラスで可愛らしい自省の姿は見るものに、しみじみと伝播しています。


しばしばモチーフとなる、人形のように切れあがった眼に、少し頬の赤い女の子や少年たちには民芸品的な可愛らしさがあります。アクリル画は独特の深みがある上品な彩色で人気。また、複雑な諧調の黒を活かし、少枚数ずつだけ刷られる紙版画作品も、ひとつずつ刷りが微妙に異なり、コレクター筋の高い評価を受けています。ほぼ独学で絵画知識を身につけたのち、各種のアートコンペで高い評価を獲得して以降、仙台や東北各地の愛好家たちから熱心に支持されてきた越後氏ですが、最近では東京から中国、台湾などへも共感と支持の輪が広がりつつあります。


2017年4月29日から5月10日まで、約1年ぶりとなる東京での個展「思わせぶりな沈黙」を開催します。机上にただ置くだけでも楽しめるという、彼女のオリジナル「置き作品」シリーズは、描くそばから次々と売約となるほど大好評です。そのシリーズの新作はじめ、今回の同展では絵から生まれた洋服作品も紹介されます。GALLERY SPEAK FORでは、彼女の制作の安定性と創作の広がりに大きな可能性を確信し、「ARTIST OF THE MONTH」として選定。ギャラリーでピックアップしたオリジナル商品を中心に、当サイトにて紹介・販売いたします。



越後しの アーティスト


仙台の小さなギャラリーを拠点に、安定的な制作環境。
奇想×牧歌ミックスの画風には、海外からも反響多数。


宮城県生まれ。画材店勤務の1995年より独学で絵の制作を始め、98年にアートギャラリー「GALLERY ECHIGO」を仙台市にオープン。以後、仙台を拠点に創作活動を続けている。最近の主な個展に「あいをうたう」('15年、仙台・CROSS ROAD)、「ゆめかうつつか」(’16年、GALLERY SPEAK FOR)がある。その他グループ展に多数参加。おもな受賞歴に「TURNER ACRYL AWARD 2000」青葉益輝賞、「SENDAI ART ANNUAL 2005」飯沢耕太郎賞・明和電機賞など。


http://www.onyx.dti.ne.jp/geg/GALLERY_ECHIGO/


越後しのさんの作品一覧は、こちら
http://www.galleryspeakfor.com/?mode=grp&gid=1601340&sort=n


「思わせぶりな沈黙」展については、こちら
http://blog.galleryspeakfor.com/?eid=738


「タグボート」でも置き作品シリーズ他、たくさんの作品が購入できます。
http://ec.tagboat.com/jp/products/list.php?author_id=100060&tngs_flg=0



ARTIST OF THE MONTH

2017.03.20 Monday


ARTIST OF THE MONTH

4月のアーティスト│山下良平




2017年4月のアーティストは、画家 / イラストレーターの山下良平氏です。スプリンターやスイマー、ダンサー、スケートボーダーなど、アスリートたちのイメージを描き続けていることで知名度の高い山下氏。それぞれの競技・スポーツの核心を踏まえたアングルを選べるセンスは、彼自身のアスリート経験が原点となり、動画制作の素養も効いています。「Tarzan」などの雑誌や書籍装画、広告などで活躍を続ける一方、各所での展示やライブペインティングでも個性をアピール。最近では「横浜マラソン2015」をはじめとする多くのスポーツイベントでもビジュアルアートを担当し、活動の場はさらに拡充しています。


風を切り、水を踊らせ、大地がしなうような人間の身体動作の美が、大胆な構図と着想豊かな筆致で描写される彼の絵は、まさにドラマティック。しかしクライマックスや躍動だけでなく、静のモーメントをも表現しはじめた時、さらに大きく彼の世界観が広がりました。競技者の視野を風景に置き換えたり、チルアウト的な静寂も題材に選ぶなど、アイディアの豊かな振り幅に見るもののアドレナリンを沸き立たせる誘引力があります。2016年に渋谷・eplus LIVING ROOM CAFE&DININGにて開いた「ALIVE!」展では、音楽と彼のアートを融合させる優れたパフォーマンスを披露し、アート体験の新しい可能性を示しています。


GALLERY SPEAK FORでは、進境著しい山下氏の今にフォーカスをあて、「ARTIST OF THE MONTH」に選定しました。今回、販売するのは彼のクロッキーシリーズ。作品集「Almond Eyes」(2015年)に収録されているように、女性のフォルムと躍動する身体も彼に選ばれる主要なモチーフです。ヌードやネイキッドという古めかしいジャンルを超えた新しいテーマであり、彼の個展でも人気を集めています。普段はアクリル絵具による作品が主体ですが、クロッキーはその絵画世界のエッセンスがシンプルな描線の中にみなぎっており、シート販売のためさらにお求めやすい価格になっていることも魅力です。山下氏自薦のクロッキーの他、作品集3種も当サイトで販売を開始いたします。



山下良平 画家 / イラストレーター


「躍動」を描き、アスリートビジョンや音楽と絵の融合形へ。
テーマの深さと広い振り幅、グラフィカルな楽しさに人気。


1973年、福岡生まれ。大学で映像を中心としたビジュアルコミュニケーションを学び、福岡でのストリートアート活動を経て、2002年、横浜に拠点を移して画家 / イラストレーターとなる。「Tarzan」などの雑誌、CDジャケット、ナイキやソニーなどのビジュアル制作を手がける一方、SUMMER SONICでのライブペインティング、国内外のグループ展などにも精力的に参加している。2014年、個展「MOMENT」を福岡市・TAG STA GALLERYと、GALLERY SPEAK FORにて開催した。「横浜マラソン2015」の公式ビジュアル制作を担当。アートフェア「UNKNOWN ASIA」(2015年)にて「イープラス賞」受賞。渋谷・eplus LIVING ROOM CAFE&DININGにて「ALIVE!」展(2016年)を開催。


http://www.illustmaster.com/


山下良平さんの作品一覧は、こちら
http://www.galleryspeakfor.com/?mode=grp&gid=1583467&sort=n


「MOMENT」展についてはこちら
http://blog.galleryspeakfor.com/?eid=634


「タグボート」でも作品が購入できます。
http://ec.tagboat.com/jp/products/list.php?author_id=1108&tngs_flg=0



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