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2010.11.25 Thursday

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更井真理 NAKED


2010年12月10日(金)- 26日(日)11:00-20:00


洗練されたフェミニンな柔和さと、タフな硬質感。様々な写真的アプローチを縦横に使い分けるのが、更井真理氏のファッション写真の凄みです。それらの豊かな話法は大部分、被写体から醸し出される人間味の豊かさに裏打ちされています。ファッション写真を手がける以前、フォトジャーナリズムでスキルを磨いたことも、写真に特有のリアリティを持ち込んでおり、その得がたいコミュニケーション力が洋の東西を問わず、多くのクライアントに支持されてきました。


その更井氏がアートピースとして撮りためてきたのが、女性ヌードのシリーズ。ロンドンと東京で、彼女が共鳴できるモデルやアーティスト、編集者などを被写体に、飾らず開放的な雰囲気の中で撮影してきたものです。本展は、そのシリーズを初めて個展として紹介する機会となります。


彼女は「女の子のヌードを撮る時に一番重視したのは、親密さ、居心地の良さ、そして女性から見てかっこいいと思う所」と述べています。裸体だからこそ、その被写体たちのプライドやアクティビティが引き立ち、男性目線のヌードでないからこそ、開放的な美しさが宿る。彼女の意図はヌードから透過して見えて来る、それらを掬いとることにあり、ファッションとドキュメンタリーの同時代的な融和点となる、新しいアプローチが指し示されています。約20点あまりのプリントが展示・販売され、また写真集も会場にて先行発売されます。


写真集「NAKED」2010年12月発売
アートディレクション : ピーター・スティットソン 編集 : 菅付雅信
定価 : 3,990円(税込) 発行 : 青幻舎 協賛 : Moussy

【トークショー開催】2010年12月18日(土)開場=16:00  開演=16:30 
出演=ピーター・スティットソン(アートディレクター)×菅付雅信(編集者)× 更井真理



更井真理(さらいまり)フォトグラファー


奈良生まれ。サンタモニカ・カレッジで写真を学んだ後、97年から2年間、ニューヨークでフォトジャーナリストとして活動。99年よりファッションフォトグラファーとしてのキャリアを東京でスタートし、2005年に活動拠点をロンドンへ移した。「Dazed & Confused」「Harper's Bazaar UK」「VOGUE UK」などの雑誌の他、ファッション広告を多数手がけている。


http://www.marisarai.com/


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2010.11.01 Monday

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角田修一 THE Parodist


2010年11月26日(金)- 12月8日(水)11:00-20:00


優美で洗練されたライティングによるポートレートや、ビューティ系、ファッション系の広告写真を得意とする角田修一氏。彼を知る人は皆、そのセルフポートレート作品に圧倒された経験を持っています。学生時代のモデル活動を通して、撮られる側から撮る側の技量を学んだ末、フォトグラファーとして独立後もアートピースとして撮りためているもの。様々な年代やシチュエーションに扮したものから始まり、誰もが知るスーパースターのステレオタイプ、著名ファッションフォトグラファーの定番撮影法の模写まで様々な形へ進化しており、そのメイキングプロセスも併せて紹介した、雑誌「フォトグラフィカ」での連載「変身ポートレイト」は大きな反響を呼びました。


自分を実験台に、撮影コンセプトはもちろん、スタイリングやヘアメイクまで自ら施すという徹底したDIY精神によるそれらの作品には、コスプレのユーモラスさとともに、クリエイティブへの強い愛着やオマージュが滲んでいます。ポップアイコンや「おなじみ」のイメージを、一度その所有者から引き剥がし、パブリックなパーツと再現可能な技術を使って自分でまとい直すことで、大衆幻想を軽やかに再定義してみせているのです。


本展は彼のセルフポートレートを初めて一堂に集め、紹介する機会となります。カメラマンへのオマージュシリーズに、スーパースターのシリーズや未公開の最新作なども加え、合計25点前後を展示・販売。また、それ自体エンターテインメントになりうる彼のメイキングブロセスまで詳しく収録された同名写真集を、12月の一般発売に先がけて会場にて販売いたします。


写真集「THE Parodist」2010年12月発売
定価 : 2,625円(税込) 発行 : 青幻舎 展覧会にて先行発売

【ギャラリートーク開催】2010年11月26日(金)19:00〜19:30
作品解説=角田修一 聞き手=角田明子(フォトグラファー)

【トークショー開催】2010年12月4日(土)15:00〜16:00
出演=菅付雅信(編集者)×角田修一



角田修一(つのだしゅういち)フォトグラファー


1975年、東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、フリーランスのフォトグラファーとして活動を開始した。Apple 、フジテレビ、明治製菓、ハーバルエッセンス、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アサヒビール、朝日生命など数多くの広告撮影を手がけつつ、ファッション誌やCDジャケットでも活躍中。アートピースとして、様々なセルフポートレートを自主制作して発表し続けている。


http://shuichitsunoda.com/


「ARTISTS」に、角田修一さんのインタビューを掲載。
http://www.galleryspeakfor.com/?mode=f19


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2010.10.19 Tuesday

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松尾たいこ My Life with a DOG


2010年11月12日(金)- 24日(水)11:00-20:00


繊細で伸びやかな筆致と、大胆で意外感のある構図や配色。ポップでありながらそれと表裏の闇を示唆し、暗いモチーフの中にも救いの光を差し込む、そんな複雑な深みのある空想空間が松尾たいこ氏の絵の比類なき美しさを奏でています。その、見るものの心に長く残る豊かな物語性が、数々の人気作家たちとの共鳴関係をつくり、先ごろ角田光代氏が、松尾氏の絵をモチーフにした短編小説集「なくしたものたちの国」を発表するに至っています。


本展はタイトルの通り、彼女にとって初めて、犬を描いた作品を集めた展覧会として企画されたものです。松尾氏は「小説すばる」の表紙絵を2006年11月号から現在まで描き続けており、犬を毎回の題材としてきました。人間全てにとってそうであるように、松尾氏にとっても犬たちは大切なパートナー。作品世界でもしばしば重要な存在として登場しています。ある時は人に擬せられた主役、ある時は風景のつぶやきに替えた暗示として登場し、その絵から滋味あふれる語りかけをしてくれます。


今回は、それら「小説すばる」の表紙シリーズから自薦による原画を20点あまり展示。また、彼女が最近ツイッターで始めたペン画やマーカー画による日記連載からも、犬に関するものをチョイスし、この機会に合わせて公開いたします。会場では原画の他、関連する雑貨や本、カレンダーなども取り揃えて販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2010年11月12日(金)19:00(〜19:30)
作品解説=松尾たいこ 聞き手=徳永真(「小説すばる」編集長)



松尾たいこ アーティスト/イラストレーター


広島県生まれ。第16回ザ・チョイス年度賞鈴木成一賞受賞。著作に「空が高かったころ」、江國香織との共著「ふりむく」、角田光代との共著「Presents」「なくしたものたちの国」がある。手がけた書籍装画に「奇想コレクション」シリーズ、「日本の古典をよむ」シリーズ、「スティーブン・キング」シリーズ、横山秀夫「クライマーズハイ」、桐野夏生「白蛇教異端審問」、カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」など。雑誌、広告、ジュエリーデザインなども手がけている。


http://taikomatsuo.jimdo.com/


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2010.10.08 Friday

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ソリマチアキラ Drawers


2010年10月29日(金)- 11月10日(水)11:00-20:00


ファッションやモノへの粋なこだわりを感じさせる人物たち、ナイトライフやクラブシーンへの洒脱なアプローチなど、ソリマチアキラ氏のペンや筆から生まれる絵には、人の生き方に対する透徹した美学が宿っています。媒体に相応しい画風がその都度、巧みに選ばれていますが、一度見ればソリマチ氏によるものだと明快に分かるスタイリッシュさ。簡素で整理された絵でありながら、私たちの「生」を芳醇な実り多いものにするための視座を指し示しています。


題材となるカルチャーへの理解も深く、アパレルの販売員やクラブのバーテンダーを経て絵の世界に入ったという異色の経歴が、作品に特有のリアリティや含蓄を与えているようです。


本展は彼にとって実に13年ぶりの個展です。約20年間の活動で生まれた記憶に残る逸品を展示します。ソリマチ流儀の世界を、ヒストリーを追って俯瞰できる初めての機会で、タイトル「Drawers」には「僕の引き出し」の意味を込めました。「駆け出しの頃、手探りながらレトロをテーマにしていた頃のものや、欧米のコミカルなカートゥーン式に描いたもの、ファッションイラストレーションなど、様々なムードと画風の作品を古いチェストの引き出しからかき集めてみました」と、ソリマチ氏。紙にアクリルや水彩絵具で描いた原画を中心に、プライベートな未公開作も含め約50点を紹介して販売します。



ソリマチアキラ イラストレーター


1966年、東京生まれ。アパレルの販売員、バーテンダーなどを経験後、独学で絵の世界に入り、91年よりイラストレーターとして活動開始。「翼の王国」「VOGUE NIPPON」「BRUTUS」「Esquire」「GOETHE」などの雑誌や、書籍、CDジャケットや、広告、ディスプレイ、雑貨デザインなど様々な場で活躍中。ビスポークテーラー「batak」、アパレルブランド「COOL STRUTTIN'&CO.」のロゴマークデザインも手がけた。


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2010.09.25 Saturday

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村上 周 New Abstract


2010年10月15日(金)- 27日(水)11:00-20:00


シルクスクリーンとペインティング、複数のレイヤーによって様々な意匠や表情を浮き上がらせるのが村上周氏の画風です。彼の記憶や内面の揺らぎ、精神のヒダまでがキャンバスに投影され、塗り込められて、偶発的な力も利用しつつぶつかり合って炸裂します。旅の日記のような版画やコラージュなど初期の作風から展開し、今では重厚な抽象絵画にも注力。自らが描き、描いた絵が自分を触発する、そんな緊張関係を楽しむように、近年はライブペイントもさかんに行って好評を博しています。


本展は、昨年の「IMPROVISATION」展での抽象シリーズをさらに進化させた、描きおろしのリリースとなります。「自分の中でもやもやとしたものが整理され、今はコアがしっかり固まってきた」と村上氏。その機を待って、アブストラクトな世界へ新鮮な試みを持ち込みました。


影の主役は「金(ゴールド)」です。日本の伝統文化の中で、独特な作法をもって守られて来た、表情感のある金。それが江戸時代に移るにつれ、陶器などを通じて庶民にまで自由な楽しみ方が広まるようになった流れに、彼は敬服するといいます。今回はシルクスクリーンとペインティングの感覚的な融合の世界へ、さらに大胆に金を採り入れるとのこと。見る者は、色彩とテクスチャーによるポリフォニーに心が沸き立つことでしょう。


村上氏の創作スピリットを反映させたプロダクトブランド「amabro」へ、次々に生まれつつある新作コレクションも合わせてお楽しみいただきたいと思います。


【公開制作】
2010年10月15日(金)16:00〜19:00



村上 周(むらかみあまね)アートディレクター/アーティスト


1975年生まれ。神戸芸術工科大学プロダクトデザイン学科在学時にシルクスクリーンと出会い、イラストレーション、グラフィックデザインを学ぶ。同大卒業後、創作活動を開始。またアートディレクターとして、CDジャケットや、ファッションカタログのデザインの他、オリジナルブランド「amabro」の監修を手がけている。


http://amanemurakami.com/

http://amabro.com/


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2010.09.09 Thursday

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nagasaki


長崎訓子 Forget me not.


2010年10月1日(金)- 13日(水)11:00-20:00


絵はときに、数万もの文字を超えて雄弁になれることがあります。「チーズはどこへ消えた?」「金持ち父さん貧乏父さん」など、数々のベストセラー書籍の装画・挿絵で知られる長崎訓子氏も、その魅力を感じさせる才能のひとりです。一見すると筆圧のゆるい、ペンやマーカーが気ままに紙を散策するかのような彼女の絵は、しかしモチーフへの深い洞察に溢れ、かわいらしさのエッセンスを嗅ぎ分け、それに対して自らが抱く複雑な偏愛をさりげなく滲ませています。


まさに寓話的とも言える彼女特有の絵の力。常に新しいスタイルへの挑戦を見せつつ、現代的なグラフィック感覚による洗練を得ながら、93年にデビューして以降、彼女の机上より次々と送り出されて来ました。


本展は長崎氏にとって6年ぶりの本格的な個展になります。タイトルは「わすれな草」の意。待ち望まれたこの機会に際し、デビューしてから今までの膨大な作品の中から選りすぐって披露いただくことにしました。数々の多様な作品のアイディアが、どこから生まれ、どのように形になるのか。「今まで経過してきた自分の活動を並列に並べてみることで、少しはそれを伝えられるのでは」と長崎氏。描きおろし新作も数点含め、アクリルや鉛筆、マーカーによる原画約40点あまりを販売する他、過去の貴重な画集やカップ、クッション、手ぬぐい、ポスターなど新旧のオリジナルグッズも豊富に取り揃え販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2010年10月1日(金)19:00(〜19:30)
作品解説=長崎訓子 聞き手=中野シズカ(漫画家)



長崎訓子(ながさきくにこ)イラストレーター


1970年、東京生まれ。多摩美術大学卒。「チーズはどこへ消えた?」(扶桑社)「金持ち父さん貧乏父さん」(筑摩書房)などベストセラー書籍の装画で知られ、他に、角野栄子著「リンゴちゃん」シリーズ、石井睦美著「おにんぎょうさんのおひっこし」(共にポプラ社)など多数の書籍の挿画を手がける。自らの画集に「DAYDREAM NATION」 (PARCO出版) 、「There's many dog shit in your house.」(AAC)がある。2009年度版「くまのパディントン」カレンダー(PARCO)では英国人以外で初めて「パディントンベアー」の描きおろしを手がけた。女子美術大学芸術学部非常勤講師。


http://platinum-s.com/news/


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2010.08.26 Thursday

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Shoda Masahiro SM展


2010年9月17日(金)- 29日(水)11:00-20:00


ミスタードーナツのCMや、ゆずのCDジャケット撮影を手がけるなど、広告写真やファッション写真、セレブポートレートの分野で幅広く活躍を続けるShoda Masahiro氏は、クライアントからのオファーに独自のアイディアを加え、洗練された技巧で表現できる逸材として内外から注目を集めています。


その表現者としてのバックボーンは、ユニークなフットワークと問題意識を糧に発表し続けている濃密なプライベートワーク群にあります。滞米経験で培われたグローバルスタンダードな味わいを持つ実験的ポートレートやシティスケープは、人間生活の本質に迫るアイロニーに満ちており、また現代美術的な文脈でのパフォーマンスや問題提起力も兼ね備えています。


Shoda氏にとって初めての個展となる本展には、自らのイニシャルを冠しました。米IPA2008で高く評価されたUneasy Connectionシリーズの他、Streeter、EXPAND、Santa Cruz Day Dreamなど、'05年から'09年にかけての代表的な作品をまとめて紹介する場となります。全紙サイズのC-printを主体に、約30点あまりを展示。プリント作品の他、ネペンテスで制作されるコラボレーションTシャツも販売されます。彼は「'10年は新しい時代のはじまり」と感じるといい、「写真家として、これからの時代に自身の眼差しと態度をもって向き合っていきたい」という意志を本展で示したいと語っています。


【ギャラリートーク開催】
2010年9月17日(金)19:00(〜19:30)
作品解説=Shoda Masahiro 聞き手=伊賀大介(スタイリスト)



Shoda Masahiro(正田真弘)写真家


1977年生まれ。東京造形大学デザイン科を卒業後、スタジオ・フォボスを経て石田東氏に師事。2004年よりフリーランスとして独立。'05年渡米し'09年に日本へ拠点を移した。「GQ JAPAN」「HUGE」「SWITCH」などの雑誌で活躍する他、坂本美雨「PHANTOM girl」のPV、ゆず「FURUSATO」「虹」などのCDジャケット撮影を手がけ、またミスタードーナツのCMなど広告制作にも数多く携わる。'08年、アメリカのINTERNATIONAL PHOTOGRAPHY AWARDで金賞受賞。'10年、Luezer's Archiveの「世界のベストフォトグラファー200人」に選出。


http://www.shodamoha.com/
http://www.d-cord.com/shoda/shoda.html


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2010.08.07 Saturday

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腰塚光晃 Japanese


2010年9月3日(金)- 15日(水)11:00-20:00


光と色彩、その無限の組み合わせを自在に操って、ファッション写真のデザイン至上主義ともいえる流れを堅守してきたのが、腰塚光晃氏です。画面上に輝く色はグラフィックな規律に溢れ、人物の存在感は、まるで絵筆で描かれたようにグラマラスでリッチ。Perfumeや安室奈美恵らポップスターたちへ、スターダムに相応しい同時代性と奥行きのあるオーラを与えてきました。旺盛な実験精神や楽しい着想力も彼ならではの持ち味です。


本展は、腰塚氏が9月にリリースする写真集「Japanese」の内容を受けるものです。ここ数年興味を引かれ、ライフワークとして撮り続けてきた着物の型紙シリーズをはじめ、ランドスケープ、ライトペインティング、スティルライフなど、多様なスタイルの約50点で構成。ふだんの彼のファッション写真やポートレートとは違ったモチーフばかりですが、彼自身、この写真集を「自分自身の集大成」と位置づけるように、その"色彩の工芸家"たる美意識の核心を吐露するイメージばかりが選ばれます。「日本人であることの意味、それに相応しい写真表現について、キャリアのスタート時点から意識してきた」という彼は、タイトルも「Japanese」と名付けました。


「Japanese」は52枚の写真シートで構成され、書籍でありながらパッケージそのものがフレームになっており、インテリアとしての機能も兼ねるユニークな造本になっています。今後は様々なフォトグラファーやクリエイターが参加できるアート写真集シリーズとして定期発刊していく計画です。本展で紹介する、ライトジェットプリントによるオリジナル作品は、20,000円台を中心とする購入しやすい価格帯となります。


写真集「Japanese」2010年9月発売
定価 : 12,600円 発行 : (株)MORE VISION tokyo 展覧会にて先行発売



腰塚光晃(こしづかみつあき)フォトグラファー


1969年生まれ。プランナー、レーシングドライバー、編集者、スタジオアシスタント経て、97年、写真家として活動を始める。「DAZED&CONFUSED」「GLAMOROUS」「Numero TOKYO」「VOUGUE NIPPON」などのファッション誌や、AMEX、IPSA、Kanebo、Levi'sなどの広告、BONNIE PINK、m-flo、Perfume、SPITZ、安室奈美恵などのアーティスト写真を手がける。2004年、クリエイティブオフィスMORE VISION tokyoを設立。2010年7月、写真展「へんで、いいよ。」(KANZANギャラリー)を開催。同写真集発行。


http://www.morevisiontokyo.com/


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2010.07.29 Thursday

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ハラアツシ LITTLE LUCK


2010年8月20日(金)- 9月1日(水)11:00-20:00


細やかな描線に、カラフルで粋なペインティングを駆使して描かれるハラアツシ氏のイラストレーションは、広告や書籍、雑誌に数多く登場しているものの、強烈な自我は発信していません。「いつの時代にも通用する、普遍性のあるイラストレーションを心がけて描いてきた」というハラ氏。あえて欧米の50'sを思わせるオーソドックスかつ知的な話法を守ったスタンスは、絵の語り部のようであり、風景や人、動物など、どれをとっても、今の私たちのリアリティが遠目の優しい視点で捕捉し直された世界観です。


彼の絵は、いわば「心地よい無私、無国籍」の感覚で覆われているとも言えるでしょう。それが実際、現代の商業広告界にとって得がたい魅力であることは、食品や流通、教育界などジャンルを問わない、内外クライアントからのオファーの厚みで証明されています。


本展は、彼がイラストレーションの仕事で身を立てるようになって約10年間の中で初めての個展となるものです。「絵で、ささやかな幸せを感じてもらえたら」という願いを込めたというそのタイトルは、イラストの仕事をする中で、常に肝に銘じてきた言葉だといいます。作品や仕事を問わず、過去の絵の中から自らの創作の軌跡を紹介しつつ、飾って楽しんでもらえる絵柄を厳選。約35点のキャンバスプリントパネルを展示販売する他、絵本や書籍、ポストカードやミニ版画なども販売します。



ハラアツシ イラストレーター


1970年、東京生まれ。セツモードセミナー卒業後、プリントゴッコ、シルクスクリーンによる版画制作を始める。2000年頃よりイラストレーションへ軸を移し始め、現在フリーのイラストレーターとして活躍中。「MONOCLE」「TITLE」「GOETHE」「日経キッズプラス」「AERA with kids」などの雑誌の他、「桃のデザートには隠し味」(ランダムハウス講談社)など各種書籍、絵本や広告などを幅広く手がけている。'07年「動物と植物展」(代官山 cusyu cusyu)に参加。


http://www.atsushi-hara.com/


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2010.07.17 Saturday

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内田文武  肌鏡


2010年8月6日(金)- 18日(水)11:00-20:00


京都をベースに近年めざましい創作活動を続けている内田文武氏は、現代美術らしい洗練されたコンセプトと日本的な描画美を融合させた作風が持ち味です。ありふれたリアリティの街並みも、彼の絵筆に洗い流されると、まるで影絵のように端的なエッセンスへと変貌を遂げます。近年、建築やデザインの観点からも注目される一方、国際的にも評価の高まっているアーティストです。


1年ぶりの個展は「肌鏡(はだかがみ)」と名付けられました。「すべてのモノは少なからず関わり合い、多からず語り合う」という内田氏は、自らの肌や触覚へ鏡のように写り込む「素粒子のふるまい」や「たゆたう時間」など、モチーフの微細な美しさを絵筆で描きとめます。肌鏡とは、内田氏の創作実感の告白でもあり、現代的な侘びや寂びのイマジナリー空間へと私たちを誘い込む、そんな哲学を発信する言葉でもあるのです。


本展は、今年6〜7月に大阪のアートコートギャラリーでの展示のために描き下ろした大判のアクリル画、約20点を中心にして、まだ東京で展示されていない大小の代表作を織り交ぜて構成します。


【ギャラリートーク開催】
2010年8月6日(金)19:00(〜19:30)
作品解説=内田文武 聞き手=野口孝仁(アートディレクター)



内田文武(うちだふみたけ)アーティスト


1981年京都生まれ。京都造形芸術大学卒業。大阪graf media gm「tenants」展('06年)、大阪アートコートギャラリー「Art Court Frontier 2010 #8」('10年)に参加するなど、国内外で数々の展覧活動を展開中。他に「GQ JAPAN」「リバティーンズ」「小説すばる」など各誌紙でもアートワークを寄稿。MISIA with 星空のオーケストラ2010「星空のライヴ V Just Ballae」など音楽DVDやCDのジャケットを手がけ、宮本亜門氏の演出ミュージカル「テイクフライト」にて舞台に投影される絵の制作を担当するなど、幅広い分野で活躍を続けている。'08年、MoMAが開催する"デスティネーション:デザイン"に作品4点が選定され、世界的なクリエイター年鑑『LE BOOK』のニューヨーク、パリ、ロンドン版の装画を全て担当するなど、国際的な評価も高い。


http://www.amadoi.com/


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