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2012.09.11 Tuesday

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村上実帆 REPOSE


2012年10月12日(金)- 24日(水)11:00-19:00


動植物や人体、神、偶像などをモチーフとしたグラフィカルな図像。それを村上実帆氏は、ペンやアクリル絵具による絵とコラージュ技法をミックスさせて表現します。クールでアイコニックな完成形ですが、フィギュアの作り方、色彩などの点で、アフリカのティンガティンガに通じる野趣あふれる美しさが魅力です。動物の目に人間の目の写真を埋め込むなど、コンピュータを使った多層的で細かい作り込みもユニーク。また、おもに版画紙として使用されるハーネミューレと和紙を使い、染め摺り印刷の技法によって仕上げられる作品には、発色の素晴らしさと、光によってニュアンスが変化する面白さを両立させた、工芸的な味わいも十分です。


神聖さと野性味、繊細さとポップさ、現実と非現実、それぞれの合間を楽しげに回遊する寓話のような創作世界は、2011年夏の個展「BEAT」で好評を博し、彼女は各方面から一躍注目されることになりました。インテリアやアパレルと調和しやすい絵柄が多く、クリエイティブ業界からの関心も高まっている新鋭です。


本展は、村上氏にとって3回めとなる個展です。動物たちの休息をイメージした自薦のセレクションに新作を加え、彼女の創作世界をあらためてプレゼンテーションする内容になります。「REPOSE」とは休息の意。見る側にも癒しの時となるように、との意図を込めました。大小約20点のプリント作品を展示・販売する他、今秋、BEAMS-TからリリースされるTシャツ、パーカーなどのアイテムも販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2012年10月12日(金)18:30〜 入場無料
作品解説=村上実帆 聞き手=なかの綾(シンガー)



村上実帆 グラフィックアーティスト


1987年、神戸市生まれ。京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科卒。在学中から作品制作を始め、2010年より東京を拠点に活動中。2011年に個展「BEAT」(原宿 LAPNET SHIP)を開き好評を集めた。以後、「OASIS」展(2012年、代々木上原 Fireking cafe)を開き、米・ロサンゼルスの「Licensing International Expo2012」に参加するなど、精力的に作品をリリースしている。2012年10月に、BEAMS-TからコラボTシャツとパーカーを発売予定。


http://nazuki.pupu.jp/


「ARTISTS」に、村上実帆さんのインタビューを掲載。
http://www.galleryspeakfor.com/?mode=f32