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2014.03.13 Thursday

過去の展示

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石川真衣 RETRIEVE


2014年4月11日(金)- 23日(水)11:00-19:00


「ある日、牡丹は聡明で美しい犬と出会い、一生で一度の恋をした」。版画の手法を最大限に駆使して石川真衣氏が一貫して描いているのは、自分という主人公(=牡丹ちゃん)と愛犬レオを題材にした、運命と魂の所在をめぐる抒情詩です。墨と白をベースにしながら、絵本の挿絵や大判アートポスターのような構成が主体。そのボリューミーな濃淡グラデーションと驚くほど細かい描き込みは、フェミニンな感受性と手つきによる版画カテゴリーへの挑戦的なまでの情熱が込められ、60〜70年代の劇画マンガやアングラ演劇が題材としていた精神的な暗がりを、それらが払拭されたかに見える2010年代の光景にも地続きになっているものとして、ありありと浮き立たせる力があります。


彼女が幼い頃から綴り、描きためてきたというレオの鎮魂と救済のストーリーはますます広がりを見せており、色彩を取り入れた話法もじょじょに進化中。描画スケールの大きさ、刷り感の美しさは近年、各所の版画や絵画コンクールで高く評価されています。


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"レオへ 3(2013)"


それらの作品群をこのたび初めて、GALLERY SPEAK FORの空間で披露することになりました。白黒リトグラフの大型代表作の他、最近多く描いているシルクスクリーンを使ったカラーの小作品をまじえ、彼女の世界観を一望できる機会となります。RETRIEVEとは「取り戻す」「回収する」の意。ゴールデンレトリバーとの生活と切り離せない絵の内容、過去を取り戻し今の自分を回収する思いから手がけている制作姿勢をタイトルとして引いています。大小約30点の作品を展示・販売する他、立体作品「牡丹ちゃんフィギュア」やオーナメント作品、iPhoneケースやTシャツなどの関連商品も販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2014年4月11日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=石川真衣 聞き手=石黒謙吾(著述家、編集者)



石川真衣 版画家


1988年、埼玉県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科在学中より、創作・展示活動を開始。第33回大学版画展(2010年)にて町田市国際版画美術館収蔵賞を受賞し注目を集める。第1回FEI PRINT AWARD(2012年)にてグランプリ、和紙の里 東秩父版画フォーラム2013にてNHK埼玉局長賞などを受賞した。2013年、多摩美術大学大学院卒業。最近の個展に、「レオと待ち合わせ」展(2011年、東京・MILK CROWN CAFE)、「石川真衣個展」(2013年、ギャラリーb.tokyo)などがある。


http://ishikawamai.com/


「ARTISTS」に、石川真衣さんのインタビューを掲載。
http://www.galleryspeakfor.com/?mode=f45