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2014.07.11 Friday

過去の展示


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黒田愛里 日常めがね


2014年8月1日(金)- 20日(水)11:00-19:00


黒田愛里氏の絵には、正体不明な人々の肖像や群像が登場します。虚像だと分かっていても、鮮やかな色彩に甘く手招きされるまま足を踏み入れると、その人々はリアルな印象へとみるみる変容。一方で、遠近法に背を向けた多重イメージは、リアル世界から見るものを引き離すアシッド臭も秘めています。人物描写はディフォルメや飛躍が自由自在で、彼女自身の空想のエスカレーションを抑えないまま描きとめられ、一編のSFショートストーリーに似た味わいを作っているのです。絵筆が勢いよく滑る塗りと、ペンで立ち止まって長い時間を費す"描き込みの宇宙"が、どちらも画面に共棲するなど、そのフェミニンな細腕を最大限にふるう緩急が比類のない楽しさを生むのであり、イラストレーションでこそ表現できる領域を、今後さらに深く掘り下げてくれそうな異才と言えるでしょう。


2014年からは、平面作品への取り組みだけにとどまらず、イラストの立体化、雑貨への応用の試みも積極的に始めており、その可能性にデザイン業界などから注目が集まっている期待の新鋭です。


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全て一点もの「オリジナル小瓶」


本展は、黒田氏にとって初めての本格的な個展です。日常生活のなかで見かけた光景を、自分のフィルターを通して表現する自作の姿勢を示すタイトルとしました。絵の登場人物は、メガネをかけたり目が強調されることが多く、逆にその目を通して自分も覗き込まれている、そんな「見つつ、見られる」彼女の世界観を表しています。これまでの代表作を中心に、描きおろし新作を含め、大小約35点の原画を展示・販売いたします。また、絵をあしらったオリジナル陶器や絵入り小瓶の置き小物、ZINEなども販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2014年8月1日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=黒田愛里 聞き手=谷口広樹(画家、グラフィックデザイナー)



黒田愛里(くろだあいり)イラストレーター


1989年、東京生まれ。2013年、東京工芸大学芸術学部の卒業制作展でデザイン学科賞を受賞し注目を集める。同大卒業後、フリーランスのイラストレーターとして活動を開始。第10回TIS公募で入選、第11回TIS公募で審査員賞(北見隆氏の一枚)を受賞し、2014年よりTIS会員に。同年3月、初めての個展「Succulent」(代官山・Aquvii)を開催した。その他「MOUNT ZINE」(2012年、池尻・IID GALLERY)、「絵になる仙台四郎」(2014年、仙台・art room Enoma)などグループ展にも参加している。


http://www.kurodaairi.com