EXHIBITION ARCHIVES

2014.12.24 Wednesday

過去の展示


hirano_pr


ヒラノトシユキ

once upon a time


2015年1月30日(金)- 2月11日(水)11:00-19:00


日常の何気ない風景や体験をファンタジックな視点から描き続けているのが、ヒラノトシユキ氏です。アクリル絵具による描線は決してスムーズでなく、まるで夏休みの宿題のクレヨン画を思わせる朴訥なタッチ。しかし、いつも丁寧に事物を見つめています。地平、空などを受け止めるアングルの高低や、人物の配置バランス、色彩のメリハリに着想スケールの大きさが光ります。見るものの心象風景としてじんわりと染み入るトーンもあれば、メロディーに近い抑揚をたずさえて未知の体験への想像力を喚起する野心もある。ヒラノワールドの味わいは、そんな一枚の絵の中に棲む物語性の広がりにあります。


モチーフにしっかり向き合いつつ、細かく描き込まないことでリアリティの細部まで印象に残す希有なセンスで、学生時代から各種のコンペで入賞を重ね注目を集めてきました。独立した2009年以降は、井上ひさし、池澤夏樹などの本の装画、雑誌・広告のイラストレーションを幅広く手がけて高く評価されています。


hirano_pr2
Columbia "Long Trail" ポスター


本展は、ヒラノ氏が約2年半ぶりに東京で開く個展です。作風は保ちながら「塗りの厚さ、筆の運び方など、絵を描き始めてから少しずつ表現方法が変わってきた」という彼。「むかしむかし…」を意味するタイトルで、自らの創作の歩みと、新しく始まりうる表現活動を示唆しています。新作を中心にアーカイブから自薦するアクリル画、ドローイングや、最近手がけ始めた立体的な奥行きのある絵のシリーズなど、約50点を展示・販売いたします。また本展のために制作するオリジナル作品集、手ぬぐいなどの雑貨、関連商品も合わせて紹介・販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2015年1月30日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=ヒラノトシユキ 聞き手=鈴掛 真(歌人、小説家)



ヒラノトシユキ イラストレーター


1984年、広島県生まれ。香川大学工学部中退、大阪デザイナー専門学校を卒業後、デザイン会社勤務を経て、2009年よりフリーランスのイラストレーターに。井上ひさし「少年口伝隊一九四五」(講談社)、池澤夏樹「キップをなくして」(角川文庫)など書籍装画や「UOMO」などの雑誌、広告の絵を手がける。TIS公募 #7('08年)にて審査員特別賞、HB FILEコンペ vol.20('10年)にて大賞(仲條正義賞)を受賞。最近の個展に「Good Morning」('14年、福山市・GALLERIA Jisso)がある。


http://www.hiranotoshiyuki.jp