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2015.03.10 Tuesday

過去の展示


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星野勝之

紫煙の未来へ


2015年4月10日(金)- 22日(水)11:00-19:00


「空想」を脳内遊戯に終わらせず、緻密なイマジネーションによって現実世界へと移築するかのような絵画に仕上げているのが、星野勝之氏です。実際の日常風景を近未来図のように跳躍させたランドスケープ、不思議な機能を帯びていそうな建築やガジェットなど、何ごとかが起きそうな予兆とワクワクする面白さに満ちたSF的なユートピアが、彼の絵のなかで箱庭のように奥行きを広げています。


彼は自身を「イラストレーションビルダー」と表現するように、創作の全ては3DCGで構築されたコンピュータ内マスターを2D化したもの。それゆえ絵にリアルなパースペクティブ感が生まれるだけでなく、ひとつのマスターから生まれる様々な角度の眺めも現像しうるという、ユニークなコンセプトで絵を位置づけています。数々の書籍装画やエディトリアルワークを手がけている彼は、アーティストとしての資質でも注目を集めてきました。


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"日本島"


本展は、星野氏にとって約4年ぶりとなる個展です。「男性ライクな空間デザイン、そこに広がる霞をかき分けてその先の未来へ」と臨むというイメージをタイトルに掲げ、過去15年のアーカイブをGALLERY SPEAK FORの空間で集約するように、その創作コンセプトと魅力をクリアに提示する機会となります。ジクレープリントとアクリルマウント作品、手描きなどを加えた1点ものなど、自薦の大小40点あまりを展示・販売いたします。また、エッチングオブジェの人気作家・川口喜久雄氏とのコラボレーションによるオブジェや、初めての作品集、Tシャツなど、本展のために制作される関連アイテムもあわせて紹介・販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2015年4月10日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=星野勝之 聞き手=大森 望(SF書評家)、西田 藍(アイドル、ライター)



星野勝之 イラストレーター


1976年生まれ。日本デザイン専門学校卒。2000年よりイラストレーターとして活動を開始。'04年、'05年と連続して「装画を描くコンペティション」(ギャラリーハウスマヤ)に入選し注目を集めた。以後、古川日出男や池上彰、アーサー・C・クラーク、三崎亜記などの書籍装画を数多く手がける。'10年、YOUNG ARTISTS JAPAN vol.3にて審査員(アートフロントギャラリー)賞。'12年、ASIAGRAPH CGアートコンペで入選。最近の個展に「模様区」('10年、ギャラリーエフ)「OSAKA MARATHON 2110」('11年、大阪・digmeout ART&DINER)がある。


http://www.geocities.jp/mbnippon/


「ARTISTS」ページに、星野勝之さんのインタビューを掲載。
http://www.galleryspeakfor.com/?mode=f51