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2016.02.09 Tuesday

過去の展示


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石川真衣

HANGA RETRIEVER


2016年3月4日(金)- 16日(水)11:00-19:00


石川真衣氏にとって版画制作への道は、愛犬へのレクイエムを奏でるようにして始まりました。自分という主人公「牡丹ちゃん」とゴールデンレトリバー「レオ」を題材に、幼い頃から綴りためてきたという物語を創作のオリジナルテーマとして展開。二者だけのロールプレイではなく、多様な登場人物とその心理的背景などまで細かく設定された構想は、亡きレオの魂の所在をめぐる壮大な叙情劇空間のよう。1枚ずつの絵の中には、まるで絵本の数ページ分を凝縮したような物語性とメタファーが込められています。


少女アニメからの影響を滲ませつつ、60〜70年代の劇画マンガやアングラ演劇が題材としていた精神的な暗がりが口を開けたような世界観がユニークであり、豊かな濃淡グラデーションと緻密な描き込みの両立も持ち味です。版画芸術への理解とリスペクトをベースに、その技法を最大限に駆使しながら、二色刷りによるリトグラフ作品、独特な色彩コントロールが効いたシルクスクリーン作品も数多く制作しており、描画スケールの大きさ、刷り感の美しさが各所のコンクールや雑誌、テレビなどで高く評価されてきました。


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"運命のリボン"


本展は、彼女にとって2年ぶりとなる個展です。2014年の前回展「RETRIEVE」以後の新作を中心に構成します。「レトリバーは獲物を取って届ける仕事をする犬。受けた愛を版画で返すのが私の表現」と、彼女が愛する2つをつなぎあわせたタイトルに。様々な犬種を王子様に見立てた「犬イケメンシリーズ」など、最近の人気小品シリーズを含め、約40点を展示・販売いたします。また、シルクスクリーン刷りのTシャツとタトゥー風ストッキング、陶芸家とのコラボレーションタイルなどの雑貨も多数紹介・販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2016年3月4日(金)18:30〜19:00
作品解説=石川真衣 聞き手=幾原邦彦(アニメ監督)



石川真衣 版画家


1988年、埼玉県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科在学中より、創作・展示活動を開始。第33回大学版画展(2010年)にて町田市国際版画美術館収蔵賞を受賞し注目を集める。第1回FEI PRINT AWARD(2012年)にてグランプリ、和紙の里 東秩父版画フォーラム2013にてNHK埼玉局長賞受賞。2013年、多摩美術大学大学院卒業。最近の個展に「石川真衣個展」(2013年、ギャラリーb.tokyo)「RETRIEVE」(2014年、GALLERY SPEAK FOR)など。グループ展にも多数参加。


http://ishikawamai.com/