ARTIST OF THE MONTH

2017.11.19 Sunday


ARTIST OF THE MONTH

11月のアーティスト│大森 直・鮎川陽子




2017年11月のアーティストは、大森直氏と鮎川陽子氏のふたりです。大森直氏はファッション誌やライフスタイル誌などの媒体で幅広く活躍しながら、多くのアパレルブランド、企業広告やCDジャケットなどで、数多くの記憶に残るビジュアルイメージを手がけてきました。透明度が高くノスタルジックな光彩も織り込んだ撮影話法はスタイリッシュで、被写体のシルエットをアイコニックに昇華させ、そのニュアンスの力強さの中に気品があることで高く評価されています。


鮎川陽子氏は、国内外でモデルとして活躍中。シーナ&ロケッツの鮎川誠とシーナの長女として生まれた彼女は、1996年にキャリアをスタートした当初から強い存在感で注目を集め、パリコレではシャネルなど一流コレクションに出演し、国内では東京コレクションをはじめ、「Spring」「Olieve」など多くの雑誌に出演。また女優としての活動や、自身のブランドもリリースし、グラフィックデザインやDJ活動も展開するなど、ファッションミューズの枠外でも独特な感性を表現し続けています。


ふたりは、ともに同じ頃キャリアをスタートし、シーナ&ロケッツのリミックス・アルバム「エレクトロケッツ」(2004年)のジャケット写真により知り合います。その後も「ロック」をキーワードにしばしば共鳴してきました。モチーフは異なりながらも、生命へ向けられたユニークなコンセプトと、写真でしか表現しえないアプローチで瞬間美に迫り形にするセンスには、不思議なほどに濃い共通性が感じられます。


2017年11月25日から12月3日まで、このふたりによる初めての展覧会「クロイトリ」を開催。鮎川氏が被写体となって表現する大森氏の写真作品と、鮎川氏のPOPなドローイングで構成される本展は、クロイトリというアイコンを掲げ、「LOVE ROCK LIFE」を表現する構成に。特に鮎川氏の絵のオリジナルを展示する機会としては、初めての場となります。GALLERY SPEAK FORでは、写真を撮る側と被写体、写真とファッション、アートなど、ジャンルを超えてクロスする新しい挑戦をしようとするこのふたりを「ARTIST OF THE MONTH」として選定いたしました。



大森 直 フォトグラファー


透明度高くノスタルジックな光彩も織り込む、
スタイリッシュな写真で活躍。


1972年、宮崎県生まれ。写真スタジオ勤務を経て、ホンマタカシ氏、ZIGEN氏に師事。’97年フリーランスのフォトグラファーになり、企業ブランド広告、ファッション誌やCDジャケット、写真集など幅広い分野で活躍中。


http://www.sunaoohmori.com


大森 直・鮎川陽子「クロイトリ」展については、こちら
http://blog.galleryspeakfor.com/?eid=755




鮎川陽子 モデル / クリエイター


ファッションミューズにとどまらず、
アートや音楽で独特な感性を表現。


1976年、福岡県生まれ。’96年、ファッションモデルとしてデビュー。国内のファッション誌だけでなく、パリコレでシャネルのショーに抜擢されるなど国内外でも活躍。また、イラストレーションやグラフィックデザインなどを手がける。出演映画「星屑兄弟の新たな伝説」(手塚眞監督)が2018年に公開予定。


http://yobe.com


大森 直・鮎川陽子「クロイトリ」展については、こちら
http://blog.galleryspeakfor.com/?eid=755