EXHIBITION ARCHIVES

2015.06.22 Monday

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tsukao

ALL L/Right


2015年7月17日(金)- 29日(水)11:00-19:00


広告写真やCF、書籍・雑誌などで幅広く活躍中のtsukao氏。その持ち味が特に明瞭に表れるのが「旅」の写真です。言葉も通じない未知の土地であっても、その場ごとのウェイ・オブ・ライフへクリアな心眼で向き合い、カルチャーや慣習を超えて心を振るわす普遍的な美を採取。なにげない日常のワンシーンを演出に拠らず、一編の詩のようなビジョンに結実させてみせるのです。美しいアウトプットとして定着できる確かな技巧の力も、彼女の写真の味わいを支えています。


広い視野に裏打ちされてこそ生まれうる、インティマシー感覚溢れる写真話法。それは自己作品か商業写真かを問わず貫かれており、多くのクリエイターをも魅了してきました。ボーダーレスなコラボレーションも活発で、2014年に詩人・谷川俊太郎氏とモデル・小松菜奈との共著で刊行した写真詩集「雪の国の白雪姫」も高い評価を集めています。


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写真集「ALL L/Right」


本展は、tsukao氏の新刊写真集「ALL L/Right」のリリースに合わせて企画されたものです。約8年に渡って撮りためてきた旅の写真群。「遠い国を、光に吸い寄せられる虫のように、ふらふらと惹かれ吸い込まれるようにして撮った」と彼女が語るように、「この世界のどこか」で見つけた、救いを感じさせる一瞬をコレクションしています。柔らかいニュアンスと色彩のバランスもピクトリアルで印象深く、tsukao氏のキャリアにとって重要なマイルストーンとなるシリーズといえるでしょう。本書収録作から自薦の大小プリント、約40点を展示・販売いたします。また写真集の他、額装テストピース、作品3種を使用したオリジナルフォトキューブ、iPhoneカバーなど関連商品も販売いたします。


写真集「ALL L/Right」2015年7月下旬発売予定
著者 : tsukao 税抜定価 : 4,000円 発行 : リブロアルテ


【ギャラリートーク開催】
2015年7月17日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=tsukao 聞き手=ナカムラクニオ(ブックカフェ「6次元」店主)



tsukao フォトグラファー


1977年、神戸市生まれ。神戸大学在学中より写真部で活動。卒業後、菅原一剛氏に師事し2006年よりフリーランスに。「TRANSIT」「SKYWARD」「翼の王国」などの雑誌、広告や音楽ビジュアル、ファッションの分野で活躍中。写真を手がけた著書に「東京空気公園」(主婦の友社)「うたかた」(プレビジョン)など。2014年、写真詩集「雪の国の白雪姫」(PARCO出版)を刊行し、2015年2月に東京・山陽堂ギャラリーにて同名写真展を開催した。その他グループ展にも精力的に参加している。


http://tsukao.net


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2015.06.09 Tuesday

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西岡ペンシル

文様あらも〜ど


2015年7月3日(金)- 15日(水)11:00-19:00


広告やCF、ロゴマークなどのディレクション、デザインワークで知られる西岡ペンシル氏。彼は京友禅悉皆屋の家に生まれたルーツを持ち、日本の着物からの刺激・素養をグラフィックデザインやアートの思想に通じるものとして活かしてきました。また、着物文様を単なる柄や装飾と捉えるのではなく、時代や場に応じて複雑な意味の広がりを投影できる優れたアートプラットフォームとしての文様に目覚め、独自の文様の制作を開始。2014年にはパリと東京で2つの「ニュー・文様」展を開催し、大きな注目を集めました。


本展は、それ以降の成果を受けて開かれる2度めの東京展です。文様の魅力へ、さらに彼は深く傾倒しながら、最近では自然と人の世界にある「秩序と無秩序」に着目しているといいます。それを文様づくりへとフィードバックし、新たな作用を引き起こすという意義を帯びた新作も制作しています。「今の人々はもちろん、過去や未来の人々が見たとしても面白いと思ってもらえる文様を目指したい」と西岡氏。まさにタイトルどおり、カテゴリーにこだわらず普遍的な「粋」を表現する機会となります。


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「骨ちぇっく」


和紙に刷った作品を主体に、写真にシルクスクリーンをミックスした作品、長襦袢や西陣織、コラージュなど多様な形態の作品を制作。さらに、京都に琳派が誕生して400年を記念する2015年にあたり、細見美術館所蔵の神坂雪佳や俵屋宗達の作品に、独自の文様を掛け合わせ再構築した作品も含め、約40点を展示・販売いたします。また、細見美術館とのコラボレーションによるミュージアムグッズ「RIMPOO」シリーズなど、MADE IN KYOTOにこだわった様々なアイテムや浴衣、オリジナル雑貨類も多数紹介・販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2015年7月3日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=西岡ペンシル 聞き手=井嶋ナギ(文筆家)



西岡ペンシル アートディレクター / デザイナー


西岡範敏(にしおかのりとし)。1970年、京都の京友禅悉皆屋に生まれる。金沢美術工芸大学卒業後、電通勤務を経て西岡ペンシルを設立。「京都国際映画祭」ポスター、「Welcome! ほじょ犬」ロゴマークのデザインや、資生堂ザ・ギンザ「GINZA心粋COLLECTION」のキュレーションを手がける一方、着物ブランド「Elly & Oby」において図柄を創作するなど、独自の表現活動を多岐にわたり展開している。グッドデザイン賞、日経広告賞、新聞広告賞、ニューヨークADC賞など受賞多数。2014年に個展「NEW MONYO」(パリ・GALERIE MIRROR)と「ニュー・文様」(GALLERY SPEAK FOR)を開催。


http://www.nishiokapencil.co.jp/


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2015.06.01 Monday

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TAKAMURADAISUKE

Summer Madness


2015年6月19日(金)- 7月1日(水)11:00-19:00


おもに女優やタレント、アーティストらを被写体に、数多くの記憶に残る広告写真を手がけている、TAKAMURADAISUKE氏。透明度の高い質感と巧みな色彩設計、知的な遊び心を効かせつつも、写真本来の美しいインパクトを活かした絵づくりは、広告クリエイターたちからも高い評価を得ています。


また、TAKAMURA氏はそのキャリア初期より、コマーシャルワークを離れて制作しているいくつかの秀逸なプライベートワークで注目を集めてきました。そのひとつが日本のサバービア、地方の街はずれへと小さな旅をしながら撮影しているランドスケープシリーズです。ロードサイドや森のなかの造成地に鎮座するラブホテルとそのネオン群。それらが放つ毒々しい華やかさは、リアリティを洗い流された異空間からの誘いのようであり、日本特有のポップイズムの象徴にも見えます。他にも、自然の造形・風景と人工物の奇妙なコントラストを具象絵画のようにクールな眼差しで捉えた秀作が多く、2012年、写真家の作る写真雑誌「ShINC. MAGAZINE」が復刊された時、まっさきに特集されたのも彼でした。


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本展は、TAKAMURA氏にとって約2年ぶりの個展であり、フリーランスとなって10年の節目を記念するものとなります。Kool & The Gangの名曲からタイトルを引いた本展では、ラブホテルのある風景シリーズ「半LOVE」を軸に、彼の作品のケミカルでカラフルな色彩を夏の季節にマッチするものとして再編集。アーカイブと未公開新作から自薦の大小プリント、30点あまりを展示・販売いたします。また、限定フォトブックやオリジナルTシャツなど、関連商品も紹介・販売いたします。


制作協力 : 亜洲中西屋


【ギャラリートーク開催】
2015年6月19日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=TAKAMURADAISUKE 聞き手=中原昌也(ミュージシャン、作家)



TAKAMURADAISUKE フォトグラファー


1977年、札幌市生まれ。2002年、東京工芸大学芸術学部写真学科(細江英公研究室)卒業。スタジオ勤務を経て'05年にフリーランスとして活動を開始。数多くの広告、CF、映画ポスターを手がけるほか、「T.」「Rolling Stone」「Pen」などの雑誌で活躍中。写真誌「ShINC. MAGAZINE」復刊第1号('12年)で特集され注目を集めた。'13年、B GALLERYにて「半LOVE」展を開催。同年、APA AWARD入選。第30回読売広告大賞にて最優秀賞受賞。


http://nanook-gift.com/artist/d_takamura.php


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2015.05.01 Friday

過去の展示


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木寺紀雄

しろとあかりといろ


2015年6月5日(金)- 17日(水)11:00-19:00


数多くの広告写真やCM、エディトリアルを手がけている木寺紀雄氏。ファッション、旅、インテリアなどあらゆるジャンルで、著名無名問わず様々な被写体をモチーフにしていますが、その写真に共通するのは、眼前の人物の「Life」を大きな視野で捉える話法にあります。上辺だけの活写ではなく、今日の時代にその人が息づいていることの本質とハピネスまでを暗示する柔和な空気感とフランクな距離感が、写真ファンの枠を超えつつ国内外で幅広く支持されてきました。


本展は、木寺氏の撮影により今年3月に刊行されたばかりの写真集「Twenteen」を受けて企画されたものです。女優・早見あかりの20歳のバースディを記念した本書は、ナチュラルであどけない彼女の表情や大人の女性らしいオーラなど、20歳という人生の節目、移ろいやすい季節にだけ発光するプリズムのごとき魅力を主題に構成したもの。夏の沖縄と冬の長野への旅を通した長いスパンでそれらの光彩を丁寧にすくいとってみせた、木寺氏らしい力作です。早見あかり自身のヒストリーが全て集約され、彼女の新しい存在感が際立つ内容も大きな話題を集めています。


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早見あかり写真集「Twenteen」


これまでスウェーデンの陶芸家、リサ・ラーソンなどクリエイターとのコラボレーションやドキュメンタリー作品の発表が多かった木寺氏にとって、女優とのコラボレーション、女性ポートレートだけの写真展はこれが初めての機会となります。「Twenteen」から自薦の写真のほか、撮影旅行での多くの未発表カットからのセレクションも含め、大小サイズの約40点をオリジナルプリントで展示・販売いたします。写真集では気づかなかった「あかり」が、ギャラリー空間の中であらたに見出せることでしょう。


早見あかり写真集「Twenteen」2015年3月発売
著者 : 早見あかり 撮影 : 木寺紀雄 税抜定価 : 2,500円 発行 : SDP


【ギャラリートーク開催】
2015年6月6日(土)15:00〜15:30 入場無料
作品解説=木寺紀雄 聞き手=上田智子(「MEKURU」編集長)



木寺紀雄(きでらのりお)フォトグラファー


1974年、神奈川県生まれ。公務員、スタジオマンなどを経て2001年よりフリーランスに。「BRUTUS」「FIGARO JAPON」などの雑誌の他、広告写真を数多く手がける。2009年「リサ・ラーソン写真展、そして日本とのつながり」(GALLERY SPEAK FOR)、2010年「僕の中で古くなった風景シリーズ Ι」(YOKOI FINE ART)を開催。写真を手がけた近著に「エステルレーン リサ&グンナルラーソン」(ミナ ペルホネン他) 「柚木沙弥郎 92年分の色とかたち」(グラフィック社)などがある。


http://mountains.jp/kidera/


早見あかり 女優


1995年、東京都生まれ。ももいろクローバーでの活動を経て、2011年より女優として活動開始。NHK連続テレビ小説「マッサン」などに出演。2015年4月より「A-Studio」(TBSテレビ)にアシスタントとして出演中。


http://official.stardust.co.jp/akari/


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2015.04.21 Tuesday

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東ちなつ

one room museum


2015年5月22日(金)- 6月3日(水)11:00-19:00


ペインティングやドローイングだけでなく、パターン、コラージュ、切り絵や手芸など多彩な手法を自由自在に織り込んで創られるのが東ちなつ氏のアートワークです。繊細な描線と甘いカラーリングによって女性のハピネスを描き続け、時には小物やお菓子まで絵にトッピングして見るものの五感に訴えます。可愛らしさだけを追求するのではなく、コンプレックスのある女の子像もあえてモチーフに選び、見る側が芯から共感できるリアルなスイートさをさりげなく表現。彼女たちに声なきエールを送りつつ、ガーリーカルチャーのトレンドに強い背骨を入れるようなビジュアルメッセージを発信し続けているのです。


2012年の著書「カールズハンドメイド」では、コンペイトウのブローチやマカロンのピンなど、ハンドメイド雑貨の新地平を提唱して好評を集めた東氏。ファッション誌や書籍装画、セレクトショップでの展示活動などを通して若い女性たちから熱心にフォローされており、最近ではユニクロのキッズTシャツに絵を提供し全世界で展開されています。


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"one girl blues"


本展は、彼女にとって約3年ぶりとなる東京での個展です。リビングルーム、ベッドルーム、キッチン、子ども部屋など、身近な生活空間に合う絵をイメージしながらギャラリー内を構成。「自分だけの小さなミュージアム」を空想しながら楽しめる内容を意図します。新作に加えて、前回個展以降に作られたアーカイブも合わせ、新たな境地を表現する機会となります。ドローイング、ペインティング、コラージュなど40点あまりを展示・販売いたします。また、今回のために作られるZINEやトートバッグ、マグカップ、タイツ、アクセサリーなどのアイテムも多数、紹介・販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2015年5月22日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=東ちなつ 聞き手=ショコラ(ミュージシャン)



東ちなつ(ひがしちなつ)イラストレーター


金沢市生まれ。日本大学芸術学部卒。様々な手法でイラストレーションを展開する他、手芸クラフトによる作品も発表。装画を手がけた書籍に、柚木麻子「王妃の帰還」、川上未映子「世界クッキー」、角田光代「福袋」など。「Hanako」「oz plus」「SPUR」「LARME」などの雑誌や広告でも幅広く活躍中。ユニクロのキッズTシャツのイラストや、ニューヨークのアーティスト、オ・ルヴォアール・シモーヌの2014年ジャパンツアーグッズを手がけたことでも話題に。著書に「ガールズハンドメイド」(パイインターナショナル)がある。


http://chinatsuhigashi.com/


「ARTISTS」ページに、東ちなつさんのインタビューを掲載。
http://www.galleryspeakfor.com/?mode=f52


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2015.04.08 Wednesday

過去の展示


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永宮陽子

sillage


2015年5月8日(金)- 20日(水)11:00-19:00


人物や風景、インテリアなどを確かな観察眼で捉え、まさに流れるような筆致のドローイングで表現し続けているのが、永宮陽子氏です。卓越したデッサンの力でモチーフを表徴化する、シンプルな描線が特ち味。余白が生むイマジネーションを援用するアングルの設定は巧みで、描線のかすれ、筆圧のマジック、絵具による印象的な差し色をもって、対象の放つエレガントさやアンニュイ、本質的な生命力までを紙の上に定着させます。彼女の描くストロークは、見るものの私的記憶とカクテルを作りながら、心象の奥深くへと投影されるかのようです。それを、広義の"モード"体験といっても過言ではないでしょう。


水墨画や俳句に通底する枯淡の美にも似たその表現は、ファッションイラストレーションの王道のひとつであり、ユニバーサルで親和性に富んだアートワークとして海外の著名ブランドも高く評価。海外ではYOCOとして活動し、デビュー以来、記憶に残る数多くのワールドキャンペーン、パッケージイラストを手がけてきました。


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本展は、永宮氏にとって約8年ぶりとなる個展です。これまで常にメインテーマとしてきた「女性」に、今の視点からフォーカスする構成に。シアージュとは船の航跡の意から転じ「残り香」も指します。様々な感情を航跡として引き、通り過ぎる女性たち。「彼女たちのふとした美しく印象的な仕草を、綴るように、軽やかに描きたい」と彼女は言います。本展のために描き下ろす新作を中心に、約40点の原画を展示・販売いたします。またオリジナル作品集、オリジナルボックス入りレターセット、そしてオーガニックコットンによるブランド、SkinwareとのコラボTシャツなど、関連商品も紹介・販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2015年5月8日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=永宮陽子 聞き手=風間ゆみえ(スタイリスト)

【購入者特典】
作家在廊日に原画をご購入の方へ、ファッションポートレートを描いてプレゼント(※詳細はギャラリーHPで後日発表)



永宮陽子 イラストレーター


京都女子大学短期大学部卒。1997年、Masa Mode Academy of Art 研究科を修了後、フリーランスのイラストレーターとして活動を開始した。JO MALONE、CHANEL、Van Cleef & Arpels、MIKIMOTOなどの広告物、VOGUE、Harper's BAZAAR、ELLEなどのファッション誌も数多く手がけている。過去の個展に「Calme」(2004年、東京・gallery ROCKET)「En Plein Air」(2007年、大阪・PICT gallery)がある。ファッション、ジュエリーブランドの各種イベントにてファッションポートレイトのライブドローイングも好評を集めている。


http://yoco-nagamiya.jp



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2015.03.21 Saturday

過去の展示


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古田 亘

少年と海


2015年4月24日(金)- 5月6日(水)11:00-19:00


広告やテレビ番組、映画、舞台などで俳優、タレントたちの撮影を数多く手がけているのが古田亘氏です。スチール写真を撮るだけではなく、プロデューサーやディレクターとしてのキャリアも厚いことから、コンテンツ創作へ写真やグラフィックの角度から包括的に資するクリエイションを手がけられるのが彼の醍醐味。被写体がその時々にまとうべき役柄の美をすくいあげ、演出上の意図へレンズを通して的確にアプローチできる、そんな希有な才能が高く評価されています。


一方で、彼のプライベートワークに海の情景シリーズがあります。10年前、家族とともに移り住んだ神奈川県葉山町。多くの著名人、クリエイターたちに愛されてきた自然豊かなその町の、小さな岬をなす浜辺で海と対話し、日記を書くようにカメラで撮ることが古田氏のライフスタイルの一部となり始めます。仕事での写真に通底する無垢なスタンスのままですが、凪の海の美しさも荒れた海の恐ろしさも、決して人の手では作れない美とドラマをたたえており、それらが彼の写真で色彩・造形の静かな抑揚となって、二度と同じものが現れ得ない表情を明瞭に残します。また、3人の息子たちの成長と海とのよい関係を願う私小説的な心眼も差し込まれ、他者の海の写真とはひと味違った包容力を与えているのです。


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作品集「少年と海」


本展は、それら古田氏の海のシリーズを初めて展示する機会となります。これまでほぼ未公開だったアーカイブの中から、自薦のプリント約40点を展示・販売いたします。また、同名タイトルの作品集の他、彼のデザインによるボディボード、ビーチサンダルや限定フォトブックなど、豊富な関連商品も紹介・販売いたします。初夏の気分をひと足早く代官山へと呼び込む機会となるでしょう。


【ギャラリートーク開催】
2015年4月25日(土)15:00〜15:30 入場無料
作品解説=古田 亘 聞き手=秀島史香(ラジオパーソナリティ、ナレーター)



古田 亘 写真家 / 映像作家


1971年、静岡市生まれ。カナダ国際大学卒。'96年、早稲田大学ビジネススクールを修了し、制作会社にて様々なメディアコンテンツのプロデュース、ディレクションを手がけた後、2001年に株式会社ゴーグルを設立。浅野忠信初監督作品「トーリ」('04年)のプロデュースや、サーフドキュメンタリー映画「アドア」('07年)の監督として注目を集めた。その他、BS-TBSなどのテレビ番組やキャンペーン、HELLO! PROJECTによる舞台公演のためのデザインや写真、映像演出を数多く手がけている。2009年より「いぶすき子ども映画祭」審査委員長。


http://www.watarufuruta.com


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2015.03.10 Tuesday

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星野勝之

紫煙の未来へ


2015年4月10日(金)- 22日(水)11:00-19:00


「空想」を脳内遊戯に終わらせず、緻密なイマジネーションによって現実世界へと移築するかのような絵画に仕上げているのが、星野勝之氏です。実際の日常風景を近未来図のように跳躍させたランドスケープ、不思議な機能を帯びていそうな建築やガジェットなど、何ごとかが起きそうな予兆とワクワクする面白さに満ちたSF的なユートピアが、彼の絵のなかで箱庭のように奥行きを広げています。


彼は自身を「イラストレーションビルダー」と表現するように、創作の全ては3DCGで構築されたコンピュータ内マスターを2D化したもの。それゆえ絵にリアルなパースペクティブ感が生まれるだけでなく、ひとつのマスターから生まれる様々な角度の眺めも現像しうるという、ユニークなコンセプトで絵を位置づけています。数々の書籍装画やエディトリアルワークを手がけている彼は、アーティストとしての資質でも注目を集めてきました。


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"日本島"


本展は、星野氏にとって約4年ぶりとなる個展です。「男性ライクな空間デザイン、そこに広がる霞をかき分けてその先の未来へ」と臨むというイメージをタイトルに掲げ、過去15年のアーカイブをGALLERY SPEAK FORの空間で集約するように、その創作コンセプトと魅力をクリアに提示する機会となります。ジクレープリントとアクリルマウント作品、手描きなどを加えた1点ものなど、自薦の大小40点あまりを展示・販売いたします。また、エッチングオブジェの人気作家・川口喜久雄氏とのコラボレーションによるオブジェや、初めての作品集、Tシャツなど、本展のために制作される関連アイテムもあわせて紹介・販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2015年4月10日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=星野勝之 聞き手=大森 望(SF書評家)、西田 藍(アイドル、ライター)



星野勝之 イラストレーター


1976年生まれ。日本デザイン専門学校卒。2000年よりイラストレーターとして活動を開始。'04年、'05年と連続して「装画を描くコンペティション」(ギャラリーハウスマヤ)に入選し注目を集めた。以後、古川日出男や池上彰、アーサー・C・クラーク、三崎亜記などの書籍装画を数多く手がける。'10年、YOUNG ARTISTS JAPAN vol.3にて審査員(アートフロントギャラリー)賞。'12年、ASIAGRAPH CGアートコンペで入選。最近の個展に「模様区」('10年、ギャラリーエフ)「OSAKA MARATHON 2110」('11年、大阪・digmeout ART&DINER)がある。


http://www.geocities.jp/mbnippon/


「ARTISTS」ページに、星野勝之さんのインタビューを掲載。
http://www.galleryspeakfor.com/?mode=f51


EXHIBITION ARCHIVES

2015.03.03 Tuesday

過去の展示


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大谷太郎

はるいろ


2015年3月27日(金)- 4月8日(水)11:00-19:00


塗りののびやかさ、点描画に近い筆の置き、折れそうに細い線の密集。油絵具によって具象も抽象も自由にミックスされた大谷太郎氏の絵画世界は、おとぎ話のグラフィカルなワンシーンのようです。ふんだんな色づかいは暖色と寒色の均衡などにとらわれず、モザイク配置で躍り上がるような色とその印象のぶつかり合いが脳内を揺さぶって、日常生活から遊離する楽園感覚を味わわせます。その一方で、情熱的な密度の描き込みパワーに押されるうち、彼が感じた光景が確かにうっすらと想像され、絵から帰納して私たちの心にすっきり落ち着く。そんな得がたい体験に包まれています。


20歳でドイツに渡り、国立アカデミーでの絵の修業を経てベルリンで創作を続けながら、国内外で絵を販売してきたというエネルギッシュな大谷氏。各種アート通販サイトでは常に売上げ上位者としてランクインする一方で、ギャラリーには所属せず、インディペンデントな流儀を崩さないユニークな立ち位置の人気画家としても知られています。


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本展は彼にとって、2006年のドイツ・ライプツィヒでの個展以来、国内では初めてとなる待望のギャラリー内展示です。「絵は見て楽しむもの」という大谷氏のシンプルな絵画観には、爽やかなまでに無国籍な魅力がありますが、それでいて四季を意識した絵を描き続けているといい、各種のアートサイトでも、春夏秋冬の風情に通じる彼の絵は特に人気を集めています。今回は新作かアーカイブかを問わず、桜の季節にふさわしい春らしい色に着目した自薦の油絵を中心に、大小約50点ほどを展示・販売いたします。また、トートバッグやポストカードセットなども合わせて紹介・販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2015年3月27日(金)18:30〜19:00 入場無料
作品解説=大谷太郎 聞き手=徳光健治(株式会社タグボート 代表取締役)



大谷太郎 アーティスト


1979年、神奈川県生まれ。99年、ドイツ国立カールスルーエ造形芸術アカデミーの絵画・グラフィック科に入学。画家のマックス・カミンスキー氏に師事し、2004年に同アカデミーを卒業した。’06年からベルリンを拠点に創作活動を続けた後、’13年に帰国。現在、横浜市在住。アート通販サイトなどで絵を発表しつつ「ハンドメイドインジャパンフェス」(’13年、東京ビッグサイト)「TAGBOAT@Bunkamura」(’13年、渋谷・Bunkamuraギャラリー)などへ精力的に参加。’15年にはドイツ・テュービンゲンでも個展を開催した。


http://www.otanitaro.com


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2015.02.18 Wednesday

過去の展示


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三明由布

ガムシロップ


2015年3月13日(金)- 25日(水)11:00-19:00


おもに動物や植物、女の子の姿などをモチーフにした三明由布氏の絵は、時空を超越するようなファンタジー感覚と、鉛筆やペンによる描き込みの細やかさに最大の特徴があります。通常の塗り手法を排し、線の流れでできるパターンで画面を構築。ある題材が、見る側の妄想より素早く、異質な派生物へとアメーバのように形を変えて癒着し、かわいらしいものと怪奇なものが、互いに支え合ってひとつの図を成り立たせています。絵のパーツのなかに、もうひとつの宇宙があり、その宇宙のなかにまた別の惑星がある、そんなフラクタル構造を持った画風が独特です。


工芸的な密度と風合いをたたえ、平面を3Dにも4Dにも感じさせる作風は、創作活動スタート当初から高い評価を受けてきました。他に写真を使ったコラージュ、本としての作品や立体なども発表。着想豊かで多様かつ大きなスケールの表現力は各コンペでも賞賛を受け、今後の活躍が期待されている新鋭です。


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本展は三明氏にとって、約2年ぶりとなる本格的な個展です。固体と液体との間の曖昧な形状である「ガムシロップ」。その、甘さの魅力と、ある種の罪悪感という相反するイメージを想起させる「心がざわつくもの」に、自らの絵の世界を重ねタイトルとして引いています。過去の代表作のほか、最近取り組み始めたキャンバス画を初めて公開。インクジェットプリントによる複製画も含めて約30点を展示・販売いたします。また、キャンドル作家とのコラボレーション作品、Tシャツやトートバッグなどの関連アイテムも紹介・販売いたします。


 



三明由布(みあけゆふ)イラストレーター / アーティスト


1987年生まれ。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科を卒業後、デザイン事務所勤務のかたわら、イラストレーターとして活動を開始。2010年、「日本タイポグラフィ年鑑2010」学生部門ベストワークに選出され注目を集める。2012年、TIS第10回公募と、東京TDC賞2012にて入選。2015年、ワンダーシード2015にて入選。近年の個展に「浸透 vol.1」(東京・AWOBAR)がある。


http://y-miake.com


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