EXHIBITION ARCHIVES

2013.06.25 Tuesday

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白根ゆたんぽ YUROOM GIRLS SHOW


2013年7月19日(金)- 8月7日(水)11:00-19:00


広告や書籍、雑誌などで活躍する白根ゆたんぽ氏は90年代初めのデビュー以来、乾いたユーモアやエロ、アイロニー、世相への視線などを巧みに溶け込ませるポップな画風で、幅広く人気を集めてきました。カートゥーンコミックのような筆致の線画は独自のジャンルを確立しつつ、その時代に合わせ個展やグループ展にて発表されるシリーズ作品群により、イラストレーションが媒介しうるサブカルチャーとアートの心地よい融合形を常に指し示し続けています。


本展は白根氏にとって、GALLERY SPEAK FORでの2年ぶりの個展。これまでの線と塗りによる絵柄とは異なったドローイング主体のシリーズを、初めて本格的に披露する機会となります。数年前からリトルプレスで発行し続けてきたZINEのシリーズ「BLUE ZINE」は、彼のファンの間で熱心に支持されてきましたが、そこでモチーフとして描かれていた女性画が今回のメインに。とぼけた可愛らしさが秀逸で、軽妙にエロティックなポーズで描かれるポップなカーブ感が光る線画は、ほとんど背景がなく、描き込みが削ぎ落とされた記号的な描画だからこそ、見る者のイマジネーションに深く働きかける魅力があります。シンプルさから萌え出たフェティシズムがやがてファナティシズムへとつながる、そんなイラストレーション言語の広がりや楽しさを実感できることでしょう。


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"ice blue"


アクリル絵具による原画のほか、インクジェットプリントによる複製画を交え、30点あまりを展示・販売いたします。また、新作のZINEを会場にて発売する他、Tシャツやステッカーなどの関連アイテムも紹介・販売いたします。白根氏が数年来温めてきた新しいアプローチの世界を、ぜひ堪能いただきたいと思います。


【ギャラリートーク開催】
2013年7月19日(金)18:30〜 入場無料
作品解説=白根ゆたんぽ 聞き手=江口寿史(漫画家、イラストレーター)



白根ゆたんぽ イラストレーター


1968年、埼玉県生まれ。桑沢デザイン研究所グラフィック研究科卒業後、フリーのイラストレーターとなる。おもに雑誌やweb、広告などで活躍中。最近の仕事に「ビジネスモデル・ジェネレーション」(翔泳社)カバー、東京メトロのポスター、「ヤフーアプリ大図鑑」(Yahoo! JAPAN)、「BCNランキングマガジン」カバー、tofubeats「college of remix」のビジュアルなど。2011年6月、GALLERY SPEAK FORにて個展「ゆれの中」を開催。著書に「ナマぬル -パノラマエディション-」「RANGOON RADIO」(共著)がある。


http://yuroom.jp/


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2013.06.14 Friday

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湯沢 薫 Holy Paradox


2013年7月5日(金)- 17日(水)11:00-19:00


写真や映像、ドローイング、立体など多様なカタチで送り出される湯沢氏の表現はどれも、受けとめる側の胸内に小さなさざ波を立てずにはいません。写真や絵にしばしば登場する少女らは、それぞれが彼女自身の自画像のようでもあり、追憶の重なりが発酵してできあがったクリーチャーのようです。イマジネーションが一度、彼女の感性の奥深くに格納された後、思わぬ異質記号と出会って入れ替わり、それに合った姿形を浮き世に探し当てて表出する。そんな不条理な童話世界の感動にも似た劇場性が人々を包みこみ、魅了し続けています。


繊細で、膨らみのある表現の数々は彼女の折々の個展だけでなく、音楽活動や他ジャンルの気鋭とのコラボレーションを通じて固定ファンを獲得。また日本のオルタナティブな才能のひとりとして、ヨーロッパのアートフェアやギャラリー界でも高く評価されているところです。


本展は、湯沢氏の1年ぶりの個展です。タイトル=パラドクスには、たんに矛盾ではなく真理の表裏を指し示し、彼女自身の体験から未来を紡ぎ出す言葉としての畏敬が込められ、これまでになかった回顧展的な内容が企図されています。新作と過去のアーカイブを織り交ぜて構成。サイドワーク的なものとして好評を得ているドローイングを主軸に、水彩、アクリル画、ミックスメディアの写真など、30点あまりを展示・販売いたします。また、立体の小作品やポストカードセットなども合わせて紹介・販売いたします。



湯沢 薫(ゆざわかおり)アーティスト


ファッションモデルとして活動後、1997年に渡米し、San Francisco Art Instituteにて写真、映像、本の装丁などを学ぶ。2000年に帰国して、映像、平面、音響、立体作品などを、ヨーロッパも含め国内外で発表し高い評価を受けている。ほかに雑誌、ファッションブランドや音楽家とのコラボレーションも手掛けるなど幅広く活動を展開中。近年の個展に「after the fog - part 2」(2007年、アイルランド Ardbia Gallery)「Sleep Syndrome」(2009年、大阪 graf media gm)「Voice of Silence」(2012年、東京 森岡書店)がある。


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2013.06.03 Monday

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アリシア・ベイ=ローレル Living on the Earth


2013年6月21日(金)- 7月3日(水)11:00-19:00


頼りなげな細い描線でありながら、深い覚醒と愛、確信に満ちた自由のエネルギーが宿っている。アリシア・ベイ=ローレルの絵は、時代を超えたスタンダードです。1960年代、ヒッチハイクの旅でカリフォルニア北部のウィラーズランチへたどり着いた彼女。電気も水道もない森のなか、自由人たちが畑を作り、牛や馬を飼って生活していたそのコミューンでの生活を通し、20歳の彼女は自然のなかで生きる手引き書を絵とテキストで丁寧に綴りました。それが1970年の名著「地球の上に生きる」の誕生です。


飲み水の集め方や食糧の貯蔵法、せっけんの作り方や薬草の利用法など、人が自然のなかで暮らしていくための叡智を綴るこの傑作は、ヒッピーのバイブル「WHOLE EARTH CATALOG」を創刊したスチュワート・ブランド氏の目に留まり全米でヒットします。それ以後もアリシアはアーティスト、ミュージシャン活動を通じてシンプルライフを草の根的に提唱し続け、近年のエコムーブメントの中でap bankフェスに招かれるなど盛んに再評価されているところです。


本展は2009年に開催した同名展を、彼女の来日に合わせて再度、GALLERY SPEAK FORで公開するものです。「地球の上に生きる」に使われた伝説的なドローイング原画約15点に加え、近作のドローイング約10点も合わせて展示・販売いたします。また人気を集めているコラボTシャツや雑貨類、音楽CDなども紹介・販売いたします。


【作家来廊】
2013年7月2日(火)18:00〜



Alicia Bay Laurel(アリシア・ベイ=ローレル)アーティスト/作家/ミュージシャン


1949年、米カリフォルニア州生まれ。ヒッピーカルチャーを牽引したコミューンのひとつ「ウィラーズランチ」での生活体験から、自然の中で生きるための手引き「地球の上に生きる」を70年に出版し大反響を呼んだ。以後、ドローイングや音楽でスローライフの思想を伝え続ける。日本語訳著書に「地球の上に生きる」「太陽とともに生きる」(ともに草思社)がある。2009年10月、GALLERY SPEAK FORにて原画展を開催。その他、ap bankがプロデュースする環境と暮らしを考えるプロジェクト「kurkku」の企画でライブイベントを行うなど日本での活動も勢力的に続けている。


http://www.aliciabaylaurel.com/


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2013.05.14 Tuesday

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アミタマリ silent flowers


2013年6月7日(金)- 19日(水)11:00-19:00


THE MICHELLE GUN ELEPHANT、Perfume、RIP SLYMEなど、おもに著名ミュージシャンの撮影で知られるアミタマリ氏。CDジャケットや写真集、雑誌などで発表される彼女の写真は、具象としての被写体だけではなく、身体性やその動き、一瞬の刹那に蒸留された背景にまで題材のウィングを広げたドキュメンタリー的な話法が持ち味です。写真メディアそのものの魅力を愛する繊細かつタフなトーン、インスピレーションのきらめきを想起させるショットの数々は、アーティストたちやファンの心を強く捉えてきました。


写真家の道へとアミタ氏の背を押したのは14年前、自宅近所でふとシャッターを押したテッポウユリの姿でした。その後もポラロイドで花のシリーズを撮影するなど、物言わぬまま生命を継いでいる花の姿と対峙することは、自らのアイデンティティを表現するライフワークになってきました。


本展は、彼女にとって初めての個展。昨夏に撮影して仕上がった花のシリーズを披露するものです。切り花をセットアップするのではなく、咲く場所でライティングもせずに撮影したイメージばかり。彼女は「光や風、滴の動きが起こす神々しい瞬間」に直に向き合い続け、単なる花モチーフを超えた鮮烈なドラマを絵画的に昇華させました。撮る側の感受性こそ未知の美しさの探索者であること、そして彼女のコマーシャルワークの底流に張り付いた美意識をも伝えています。ネガ・ポジフィルムで撮影したシルバーゼラチンプリント、約45点を展示・販売する他、作品集やフォトフレーム作品、iPhoneケースなどの関連商品も販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2013年6月7日(金)18:30〜 入場無料
出演 : 木村カエラ(歌手)× アミタマリ



アミタマリ 写真家


1973年、山口県生まれ、専修大学文学部卒。モデル活動を経て写真家・野村浩司氏に師事。2001年よりフリーランスとして活動を始める。THE MICHELLE GUN ELEPHANT、CHARA、RIPSLYME、サザンオールスターズ、Perfume、RakeなどのCDジャケットやポートレート、その他ファッション誌、広告写真なども数多く手がけている。写真を担当した書籍に、楠部真也×tokie「LOVE&HATE」(A.M.I)、木村カエラ写真集「Cheeky」(ロッキング・オン)、早乙女太一「千年の祈り」(朝日新聞出版)などがある。


http://www.amitamari.com/


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2013.05.04 Saturday

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村上 周 JAPANESQUE - 倭人の住みか -


2013年5月24日(金)- 6月5日(水)11:00-19:00


シルクスクリーンやペインティングなど、多層的な手法によってダイナミックで印象的な絵画表現を続けているのが村上周氏です。目の前に現れる有形のものだけでなく、心に去来する無形のイメージなど、自らをパッセージするオブジェクトを題材に、時にはシンプルにキャンバスへ転送し、時には濃密なコラージュとして構成するなど、緩急のあるエモーショナルな作風が持ち味です。彼がアウトプットし、描いた絵が見るものと彼自身の新しい環境を作っていく、そんなオーガニックな美意識の蒸留装置が彼の絵の魅力になっています。


また、プロダクトブランド「amabro」を主宰し、有田焼きとのコラボレーションをはじめ、アートの視点から着想するインテリア雑貨・衣類に自らの表現を調和。さらに2012年からは、アジア大陸固有の家具や工芸品との対話から新しい作品を生み出すプロジェクト「MURASAKI」もスタートさせ、住空間で使えるクリエイションの面白さが注目を集めています。


本展は、GALLERY SPEAK FORでの4回めとなる個展。創作活動を始めた初期から今までの絵画表現をまとめて一堂に俯瞰できる、初めての趣向となります。絵やプロダクトなど様々なアプローチをとりながら「常に日本という器を考え、そこに生きる自分を見つめてきた」と振り返る村上氏。タイトルのとおり広義の「和」をキーワードとして照らす時、彼の世界観を支えている核心が体感できることでしょう。2006年以降のアクリル画やシルクスクリーン作品、抽象画などアーカイブからの自薦作品に、新作数点を交えて約30点の原画を展示・販売いたします。また、「amabro」の定番アイテム、レアな掘り出しアイテムや、「MURASAKI」からのおすすめ作品も合わせて紹介・販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2013年5月31日(金)18:30〜 入場無料
作品解説=村上 周 聞き手=谷口純弘(DMO ARTS ディレクター)



村上 周(むらかみあまね)アーティスト/アートディレクター


1975年生まれ。神戸芸術工科大学プロダクトデザイン学科在学時にシルクスクリーンと出会い、イラストレーション、グラフィックデザインを学ぶ。同大卒業後、創作活動を開始。またアートディレクターとして、CDカバーデザインや、ファッションカタログのデザインの他、オリジナルブランド「amabro」の監修を手がけている。2010年、GALLERY SPEAK FORにて「New Abstract」展を開催。2012年12月〜2013年2月には個展「朱(あけ)を奪うMURASAKI」(PASS THE BATON GALLERY)を開催した。


http://www.murakamiart.jp/


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2013.04.19 Friday

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田名網敬一 Tanaami Tee × 100


2013年5月10日(金)- 22日(水)11:00-19:00


アニメーションや版画、イラストレーション、エディトリアル・デザインなど、ジャンルレスかつ前衛的な創作活動を展開してきたのが、田名網敬一氏です。1960年代にモンキーズやジェファーソン・エアプレインのアルバムジャケットを制作するなど、日本におけるサイケデリックアート、ポップアートの先駆けとしての活躍ぶりは、繰り返しその後の世代に参照され、影響を与え続けています。近年ではヨーロッパの伝統的なアートフェアだけでなく、香港やシンガポールなどアジアのアートフェアでも意欲的に新作を発表。2010年には中国・深圳での回顧展も盛大に開催され、高い評価を受けています。


その田名網氏が、初めて徹底的にTシャツカルチャーと向き合ったシリーズ、それが「Tanaami Tee × 100」(主催 : コントラリード、企画制作:亜洲中西屋)です。小さなユニットで散発的に挑む「デザインアイテム」ではなく、Tシャツをキャンバスに見立て、100点の作品として制作。2012年5月に南青山・valveat81にて発表された際には、その物量的インパクトを伴った「サイケデリア(幻覚世界)の渦巻き」の現出が、大きな反響を呼びました。


本展はそれらを再度、GALLERY SPEAK FORの空間で披露するものです。1点ものの手描きTシャツから、技巧を凝らしたシルクスクリーン、インクジェットプリントによるものまで、ウェアラブルな形式を踏み越えて展開される極彩色の田名網ワールドを体感、ご購入いただける機会となります。また併せて、今春発表された最新ドローイング集「glamour」の特装限定版「glamour 100 Limited.」も展示・販売いたします。


制作協力 : コントラリード、亜洲中西屋


田名網敬一「glamour 100 Limited.」 2013年4月発売
田名網敬一 × 伊藤桂司 × 河村康輔によるコラージュカバーアート
定価 : 8,400円(税込) 発売 : ERECT Magazine



田名網敬一(たなあみけいいち)アーティスト


1936年、東京生まれ。1960年代からメディアやジャンルの境界を横断し、デザイン、イラストレーション、アニメーション、実験映画、絵画、彫刻作品まで幅広く手がける。1975年より「PLAYBOY日本版」の初代アートディレクターに就任。現在も絵画、彫刻、アニメーションなど精力的に創作を続け、世界中のギャラリー、美術館などで作品の発表が続いている。最近の主な個展に「結び隔てる橋」(2011年、NANZUKA)「No More War」(2013年、Shinkel Pavillion Berlin)など。ファッションブランドとのコラボレーションも多く、2011年にはルシアン・ペラフィネと、2013年にはStussyとのコラボレーションを発表している。


http://nug.jp/artist/2007/03/keiichi_tanaami


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2013.04.03 Wednesday

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内田文武 Change


2013年4月26日(金)- 5月8日(水)11:00-19:00


曲がりくねった道や何本もの電線が横切る空、ありふれた家並みなど、私たちが何気なく視線を投じている日本的なシティスケープ。それらをあたかも整理・デザインされた舞台背景であるかのように翻案し、心象世界へじんわりと転送をしかけてくるのが内田文武氏の絵です。平面への定着作法はあくまでもプレーンでクール。マニエリスムと対照的なスタンスゆえ、逆に見る者の眼へノスタルジーに似た浸透力で入り込めるリアリティがあるのです。


洗練された色彩バランスと影絵のようなエッセンス集約力は、新しい侘び寂び表現とも評されており、建築やインテリア業界からも彼の絵画表現に注目が集まっています。また最近では広告グラフィック、プロダクトパッケージやブックデザインにも盛んにフィーチャーされるようになりました。


本展は彼にとって、東京での約2年ぶりとなる個展です。タイトル通り「変化」がキーワード。微妙な構図の設定こそ、彼の絵に物語をはらませている重要な鍵ですが、時間設定もまた情景の質と物語性を大きく左右します。今回は、アクリルによる原画の他、ピエゾグラフによって同じモチーフをベースにした描写バリエーションも意図的にいくつか展示されます。自分の物語に合う絵を選ぶ楽しさの中に、むしろ変わらない彼の普遍的な美意識をより一層感じとっていただけることでしょう。近作から大小約30点を展示・販売する他、ミュージシャンとしての作品(カセットテープ版)、新作ZINE、立体作品やポストカードセットなども紹介・販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2013年4月26日(金)18:30〜 入場無料
作品解説=内田文武 聞き手=光冨章高(vision track ディレクター)



内田文武(うちだふみたけ)アーティスト


1981年、京都生まれ。京都造形芸術大学卒。おもな個展に「肌鏡」(2010年、GALLERY SPEAK FOR)など。’08年、MoMAが開催する”DESTINATION JAPAN”に作品4点が選定され、世界的なクリエイター年鑑 「LE BOOK」のニューヨーク、パリ、ロンドン版の装画を担当する。宮本亜門氏の演出ミュージカル「テイクフライト」にて舞台全面に投影された絵も話題に。2013年4月にファーストアルバム「Sleeping Forest」をリリースするなど、音を用いた表現も展開している。滋賀県大津市在住。


http://fumitakeuchida.com/


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2013.03.24 Sunday

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赤池完介 Stencil Stories


2013年4月12日(金)- 24日(水)11:00-19:00


絵柄が切り抜かれた型紙=ステンシルを使って、スプレーで絵を制作していくステンシルアート。ニューヨークのグラフィティアートに端を発し、90年代に欧米を中心に幾人ものスタークリエイターが多用した手法ですが、その表現の大きな可能性に着目し、ストリートカルチャーの文脈から捉えるのではなく、繊細な画力とステンシルの応用センスで、日本的なモダンリビングにも溶け込みやすいタッチの絵を創作してきたのが、赤池完介氏です。


何気ない日常の風景や静物など、彼の眼に写ったものが驚くほど細かいナイフさばきでステンシルに加工され、時に多重的な色彩表現をもって平面にプリントされていきます。仕上がりはどこかレトロでノスタルジックな、謄写版の絵に似た工芸的な味わいを帯び、それを彼は紙や木パネルの2D絵画だけにとどめずに、インテリアや衣類にまで展開。様々なグループ展やアートフェアを中心に発表して、比類のないアプローチが評価を高めてきました。


本展は、赤池氏にとって約3年ぶりとなる個展です。ステンシルへ蒸留され残されてきた彼自身のいた場所と空気感、それにこれまでの創作の変遷をたどる意味を重ねてタイトルとしました。人気の高い風景画から、イラストレーションタッチのポップな絵まで、一貫して追求してきたひとつの技法から生み出された幅広い表現を堪能できる機会となります。アーカイブから選りすぐった大小約50点ほどを展示・販売いたします。また、リプロダクトの立体作品やステンシルプリントによるTシャツ、トートバッグなども販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2013年4月20日(土)18:30〜 入場無料
作品解説=赤池完介 聞き手=保井智貴(彫刻家)



赤池完介(あかいけかんすけ)ステンシルアーティスト


1974年京都生まれ。美大在学中よりシルクスクリーンや印刷コラージュなどプリントメディアによる表現を研究し、卒業後本格的に作品制作を始めた。2007年、ガレリア・デコ(サンパウロ)にて個展。2011年、ラフォーレ原宿内WALLにて「ステンシル・エクスプレス」展を開き、2013年、西武池袋店アトリエ・モヴィーダ「Move six」展に参加するなど、国内外で精力的に作品を発表している。


http://www.akaikekansuke.com/


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2013.03.09 Saturday

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佐原和人 目にはさやかに見えねども


2013年3月29日(金)- 4月10日(水)11:00-19:00


水彩やアクリルなど水溶性の画材を使い、私たちの日常生活で見逃されている美を和紙や綿布の上に浮き上がらせているのが、佐原氏の絵です。複雑に見えるモチーフをシルエット化することで気づかなかった記号的意味を表徴したり、逆にシンプルな図像の中に揺らめくリズムや官能を見出してみせたり。水をたっぷり使う「たらし込み」手法が特徴的で、日本的美意識の華やかさをもって見るものを魅了しつつも、その新鮮な再定義が独特の味わいを醸しています。


映像的な発想ともシームレスになった色合い鮮やかな彼の表現は、美術界だけでなくアパレルやグラフィックなど様々なジャンルの人々と交わり合い、また国外からも注目を集め始めているところです。


本展は彼にとって、GALLERY SPEAK FORでの1年半ぶりの個展。古今和歌集の和歌からタイトルを引きました。「目には見えないけれど確かにあるもの、例えば香りや味、音や感触、それに心や意識なども」絵筆を通してビジブルな絵画へ変換している意識がある、という佐原氏。最近では香りを使ったワークショップ「観香倶楽部」との関わりで香りからイメージを受けた絵も制作しており、今回はそれらの未公開作品を中心に、絵画と映像の中間的なシリーズ「Motion Painting」も日本で初めて紹介。大小約25点を展示・販売いたします。また、本展に合わせて制作する新刊作品集も販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2013年3月29日(金)18:30〜 入場無料
作品解説=佐原和人 聞き手=塩原将志(アート・オフィス・シオバラ 代表)



佐原和人(さはらかずひと)アーティスト


1975年、東京生まれ。水彩、アクリルなど水溶性の画材を使い、絵画作品や映像作品を手がけている。最近のおもな個展に「In Motion」(2011年、GALLERY SPEAK FOR)「Phantom Windows 見たて窓」(2012年、MUJI Cafe 新宿)がある。その他、2012年にスウェーデンのグループ展「Japansk Grafik」(Leksands Kulturhus)に参加、LUMINE meets ART(ルミネ有楽町店)で映像作品の上映をするなど、国内外で様々なコラボレーションを重ねている。東邦大学非常勤講師。


http://www.web-sahara.com/


「ARTISTS」に、佐原和人さんのインタビューを掲載。
http://www.galleryspeakfor.com/?mode=f35


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2013.02.21 Thursday

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上田みゆき 代官山でつかまえて


2013年3月15日(金)- 27日(水)11:00-19:00


墨汁を浸した筆が紙上を滑り出し、人や動物、草花など次々と美しい造形を定着させていきます。上田みゆき氏の絵の持ち味は、墨絵タッチによる枯淡の美。輪郭や細部の描き込みがないにもかかわらず逆に、描かれるモチーフ本来の魅力を、滲みや擦れ、腕の振りを感じさせるダイナミックな勢いで明瞭に表徴してみせるのです。ハンドドローイングのリッチな楽しさを味わわせつつ、ファッショナブルな洗練を踏まえ、時に見る者の笑いを引き出すコミカルさを合わせ持つのも彼女の表現ならではです。


和漢洋どのニュアンスにも繋がれるオリジナリティあふれる墨絵のアプローチは、アートディレクターたちを盛んに刺激。80年代以降、多くの広告ポスターやパッケージデザイン、雑誌などで重用され、商業ビルや博覧会、店舗などのウォール、インテリアなどにも取り入れられ、イラストレーション界に数多くのフォロワーを生んできました。


本展は、上田氏にとって約5年ぶりとなる本格的な個展です。約30年前、何気なく筆を取り今の絵のスタイルを確立するきっかけとなったのは、代官山のとあるアパレルショップの仕事だったとのこと。その街で個展を開くにあたり、代表的なアーカイブ、好評だったシリーズの中からの自薦作品で構成することに。自分らしさの集約を試みる機会にしたいといいます。掛け軸や巻物になった原画や、書籍・雑誌などで手がけた原画、限定制作のシルクスクリーン作品など、約20点あまりの他、描きおろしの新作も約10点を展示・販売いたします。また、オリジナルの立体作品やスカーフ、Tシャツなども販売いたします。


【ギャラリートーク開催】
2013年3月15日(金)18:30〜 入場無料
作品解説=上田みゆき 聞き手=森 一起(コピーライター)



上田みゆき イラストレーター


1960年、福井県生まれ、京都育ち。美術学校で版画を学んで卒業後、東京を拠点に墨絵を主体としたイラストレーションの制作を開始。JTB、サントリー、花王などの広告やパッケージ類、雑誌、絵本、ウィンドウディスプレイなどを手がけている。「週刊朝日」「VOCE」「日経ビジネス」「サライ」などで挿画を連載した。共著書に「そばの絵本」「ベニバナの絵本」などがある。扇子、陶器など絵をあしらった商品も多彩に展開されている。


http://miyuki-ueda.com/


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